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2025.09.11

日中韓プログラム 2025 ~中国ラウンド~

日中韓プログラム「Asian Women’s Leadership Program」(略称AWLP)とは?
中国の上海外国語大学、韓国の誠信女子大学校、そして昭和女子大学の学生が日中韓3か国を1週間ずつ周遊して学ぶ約3週間のプログラムです。女性のリーダーシップを様々な視点から学びます。期間中は3大学それぞれで特別授業が実施され、講義やディスカッション、グループワークなどを通じて女性が国際社会で活躍するために必要なリーダーシップの育成を図ります。
プログラムの詳細は海外短期研修プログラムをチェック!
2025年度の日中韓プログラムは、 韓国(ソウル)ラウンド8月7~14日、日本(東京)ラウンド8月14~21日、中国(上海)ラウンド8月21~28日で開催され、上海外国語大学と誠信女子大学校からそれぞれ10名、昭和女子大学から9名の計29名の学生が参加しました。

今回は、中国(上海)ラウンドに参加した本学学生からの体験レポートを共有します!

〇韓国ラウンドの体験レポートはこちら
〇日本ラウンドの体験レポートはこちら


8月21日
いよいよ最終ラウンドの舞台、中国・上海へ出発しました。出発前、中韓の学生たちは「中国で食べる用に」とコンビニでお菓子を大量に購入していて、思わず笑ってしまいました。
日本との時差は1時間。現地時間の15時30分頃に虹橋空港へ到着し、そのまま上海外国語大学の寮へ移動しました。チェックイン時には1週間限定の学生証を受け取り、本当にこの大学の一員になったような気分を味わいました。

夕食は、近くのショッピングモールにある火鍋のお店へ。事前に「しゃぶしゃぶ」と聞いていたので、日本のしゃぶしゃぶを想像していましたが、実際はお店の名前が「しゃぶしゃぶ」でした(笑)中国の学生が具材やソースの種類を丁寧に説明してくれたおかげで、安心して美味しく楽しむことができました。飲み物はミルクティー!火鍋とミルクティーという意外な組み合わせには驚きましたが、それもまた新鮮な体験でした。
いよいよ始まる最後の1週間。悔いのないよう全力で取り組もうと思います。
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8月22日
上海外国語大学のキャンパスは校舎も景色も美しく、まるで一つの街のようでした。敷地がとても広く、オープンセレモニーが行われる校舎までは徒歩で約10分。中国の学生は普段、電動バイクや自転車で移動しています。オープンセレモニーでは、学生たちがデザインしたオリジナルのお土産をいただき、とてもあたたかい気持ちになりました。

この日から早速授業が始まり、午前中に2コマを受講しました。中国ラウンドのテーマは「女性のリーダーシップ」です。授業では6つのリーディングを読み進めながら、なぜ女性がリーダーになることが難しいのかを考えました。特にシモーヌ・ド・ボーヴォワールのテキストを中心に議論が展開され、女性は過去に比べ自由や経済力を手にしたものの、時間的制約によって男性のようにリーダーとして活躍する環境が整いにくい現状がある、という内容が印象的でした。

昼食はデリバリーで小籠包と麺を注文。外食よりもデリバリーが主流のようで、アプリで注文すると大学の門前に設置されたロッカーに届けられます。小籠包はすごい量の肉汁が飛び出てくるほどジューシーで、信じられない程おいしくて安くて日韓の学生たちは「毎日食べたい!」と感動していました。ミルクティーを1本だけ注文しても、専用の小さな袋に入れて運ばれてくるなど、とても便利で驚きました!そのミルクティーを片手に、午後の授業に臨みました。
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8月23日
午前中は2コマの授業を受けた後、班ごとにプレゼンテーションのテーマを話し合いました。私たちの班は女性がリーダーになるまでの苦労ではなく、リーダーになってから直面する課題に焦点を当てることにし、その一例として Imposter Syndrome(インポスター症候群) を取り上げることにしました。これは、自分の力で成果をあげて周囲から高く評価されても、「それはただラッキーで、自分には実力がない」と過小評価してしまう傾向のことです。私たち自身も大学受験や就職活動の場面で似た感覚を抱いた経験があり、意見を交わしながら本番に向けた準備を進めました。

昼食は韓国の学生と一緒に「海底撈火鍋」へ!昨日とはまた違う味の火鍋を楽しみました。私たちは中国語が話せず、英語も店員さんに伝わらなかったため、席の順番待ちから注文、会計に至るまで翻訳アプリに頼ることに。それでも店員さんは丁寧に対応してくださり、とても感動しました。便利な翻訳に救われつつ、中国語をもっと学びたい!という気持ちが強まりました。

午後は中国の伝統菓子であるライスケーキ作りに挑戦。表面の柄や文字を変えることで冠婚葬祭など様々な場面で用いられるそうです。思っていたより簡単で、全員が成功! 出来立てのケーキはもちもちとした食感で、とても美味しかったです。
寮に戻った後は一人でキャンパスを散策。広大な敷地のため、前日だけでは回り切れなかった部分を歩いて見て回りました。夕食は偶然ロビーで会った中韓の学生とデリバリーした麺を一緒に食べることに。自然な流れで「人生のプラン」について語り合う時間となり、受験、結婚や出産、老後など、それぞれの国ならではの事情や考え方を知ることができました。普段は友人とここまで深い話をすることはないのですが、この時は気づけば2時間も語り合っていました。授業のディスカッションとはまた違う学びが得られ、このプログラムで最も濃く、忘れられない時間となりました。
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8月24日
この日はフィールドトリップDay!私は中華芸術館から外灘へ向かうコースを選びました。
移動では初めて中国の電車に乗車。中国の学生から「少しでも空いた席があればすぐに座らないと座れないよ!」と繰り返しアドバイスをもらい、まるで椅子取りゲームのような真剣さに思わず笑ってしまいました。

最初に訪れた中華芸術館は真っ赤な外観が印象的。無料で入館でき、17もの常設展示や企画展示が同時に行われていました。油絵、水彩画、水墨画、写真、彫刻、版画など幅広いジャンルの近代・現代アートが並び、すべてを見るのは難しかったため、興味のある展示室を中心に鑑賞しました。その後は近くのショッピングモールで早めの夕食。中国の学生たちが色々な料理を少しずつ味わってほしいと相談してメニューを決めてくれたおかげで、たくさんの料理をシェアしながら楽しむことができました。特に、赤いお饅頭が皮はもちもち、中はサクサクとジューシーでとても美味しかったです。

食後は、いよいよ 外灘へ。駅を出るとすぐに大勢の人で賑わっており、ちょうど19時からのライトアップカウントダウンもあって大混雑。夏休み中の日曜日ということもあり、中国国内からの観光客も多く、日本でいうとハロウィーンの渋谷を思わせるほどの人出でした。上海に来てから建物や街のスケールの大きさには驚かされていましたが、人々が集まる場所で改めて中国の人口の多さを実感しました。無事にカウントダウンと幻想的な夜景を楽しむことができ、とても充実した一日となりました。案内してくれた中国の学生には心から感謝です。

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8月25日
今日はフリーDayでした!
あいにくの大雨だったので、寮からタクシーで10分ほどの場所にあるショッピングモールへ出かけました。フードコートや洋服店、お土産屋さん、スーパーまで揃っていて便利な場所で、ここでお土産を購入しました。お昼ご飯はビャンビャン麺!平べったいうどんのような食感で、漢字では「𰻝𰻝面」と書きます。画数の多さに驚き、面白くてつい頼んでしまいました。モールには10人ほどで行ったのですが、そのうち半分くらいはマッサージへ。私は残ってお菓子やかわいいキーリングを選び、満足のショッピングになりました!食後のデザートにケーキやエッグタルト、ミルクティーも買い、寮に戻りました。特にエッグタルトはとても美味しく、ほぼ毎晩の夜食として楽しむほどお気に入りになりました。
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8月26日
このプログラム中、ついに最後の授業を迎えました!Readingから母と娘の関係を通して「女性が家族の中でどのようにリーダーとなるか」を考えたり、上海という街が「女性がリーダーとして活躍するためにどんな環境を持っているのか」について学んだりしました。自分自身のこれまでの価値観を見直すきっかけにもなり、最後にふさわしいテーマだったと思います。

午後は2017年に中国・雲南省で創業したミルクティー専門店 CHAGEE(霸王茶姫) の本社を訪問しました。会社の方からお茶の歴史やブランドの歩みについて説明していただき、単なる飲み物としてではなく「文化」としてのお茶を意識するようになりました。CHAGEEは「東洋のスターバックス」を目指しているとのことで、今後日本にも進出するかもしれないと聞き、すでにワクワクしています。特徴的なカップのデザインやロゴも印象的で、試飲したジャスミンティーベースのドリンクはとても美味しかったです。

その後は自由時間。前回のフィールドトリップで人が多すぎてあまり観光できなかった外灘のリベンジをすることに!向かう前に、隣駅にある豫園に立ち寄りました。明代に造られた江南式庭園で、多くの人でにぎわう中、中国の歴史や伝統を肌で感じることができました。お土産屋さんでは思わず「I♡上海」のTシャツを購入。豫園から歩いて外灘へ向かいました。平日の16時頃だったので人も少なく、川沿いからゆったりと景色を楽しめました。夕暮れの景色を背に夜ご飯へ。今回は中国人の学生がいなくても自分たちで注文や会計をこなすことができ、少し自信にもつながりました。料理はどれも美味しく大満足!食後は再び外灘へ戻り、東方明珠電視塔や浦東の高層ビル群のライトアップ、そして対岸に並ぶ歴史的な欧風建築のコントラストを楽しみました。プログラム最後の授業を締めくくるにふさわしい、思い出深い一日となりました。
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8月27日
午前中は最後のプレゼンテーション準備、そして午後はいよいよ発表本番!どの班もこれまで積み重ねてきた努力が伝わる内容で、正直「韓国や日本でのプレゼンテーションより上手かも…!」と思うほどでした。先生からもお褒めの言葉をいただき、このプログラムを通してそれぞれが「女性のリーダーとは?」を真剣に考えられたのだと実感しました。今後、それをどう活かすかは私たち次第だと強く感じました。

発表後はクロージングセレモニーを行いました!修了証書を受け取り、各国代表のスピーチや思い出のビデオを見ながら、この3週間の出来事が一気によみがえりました。明日からはもう毎日みんなに会えないのかと思うと寂しくなり、涙が止まりませんでした。手紙を交換したり、感謝の言葉を伝え合ったりして、心がいっぱいになる時間でした。その後は涙をぬぐってデリバリーご飯を囲み、最後のパーティー!写真をたくさん撮って、歌って踊って、笑い合って、本当に最高の夜になりました。名残惜しくもパッキングのために解散となりました(笑)
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8月28日
ついに日本へ帰る日がやってきました。朝の集合時間には、中国の学生たちもわざわざ集まって見送りに来てくれて、「また連絡しようね」「また会おうね」と約束を交わしながらお別れをしました。空港に向かうバスの中で、韓国の学生と利用するターミナルが違うと知り「えー!?」と全員でびっくり。空港でギリギリまで一緒に過ごせると思っていたので、慌ただしく最後の感謝の言葉を伝え合い、ハグをしました。

3週間、始まる前は長いなと思っていたのに、終わってみると本当にあっという間でした。言葉や文化の違いを越えて仲良くなれたこと、一緒に笑って学んで過ごした時間は、かけがえのない宝物です。全員無事にこのプログラムをやり遂げられて、本当に良かったです。みんなありがとう!そして必ず、また会おうね!
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