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2025.09.10
日中韓プログラム 2025 ~日本ラウンド~
日中韓プログラム「Asian Women’s Leadership Program」(略称AWLP)とは?
中国の上海外国語大学、韓国の誠信女子大学校、そして昭和女子大学の学生が日中韓3か国を1週間ずつ周遊して学ぶ約3週間のプログラムです。女性のリーダーシップを様々な視点から学びます。期間中は3大学それぞれで特別授業が実施され、講義やディスカッション、グループワークなどを通じて女性が国際社会で活躍するために必要なリーダーシップの育成を図ります。
プログラムの詳細は海外短期研修プログラムをチェック!
中国の上海外国語大学、韓国の誠信女子大学校、そして昭和女子大学の学生が日中韓3か国を1週間ずつ周遊して学ぶ約3週間のプログラムです。女性のリーダーシップを様々な視点から学びます。期間中は3大学それぞれで特別授業が実施され、講義やディスカッション、グループワークなどを通じて女性が国際社会で活躍するために必要なリーダーシップの育成を図ります。
プログラムの詳細は海外短期研修プログラムをチェック!
今回は、日本(東京)ラウンドに参加した本学学生からの体験レポートを共有します!
〇韓国ラウンドの体験レポートはこちら
〇中国ラウンドの体験レポートはこちら
8月14日
ついに日本に戻ってきました!韓国での1週間は本当にあっという間で、名残惜しい気持ちもありました。飛行機を降りた瞬間に日本特有の湿気を感じ、「ああ、日本に帰ってきたなあ」と実感しました。
日本人メンバーはそれぞれ自宅に戻り、中韓の学生たちはホテルへ向かい、翌日から始まる日本ラウンドに備えました。いよいよ舞台を日本に移してのプログラムがスタートします!

8月15日
中韓の学生の初登校日!この日はオープニングセレモニーとキャンパスツアーからスタートしました。
各国の代表メンバーからの意気込みに加えて、本学総長の坂東眞理子先生からも温かいお言葉をいただき、会場全体が引き締まった雰囲気に包まれました。
キャンパスツアーでは、人見記念講堂やプレリュードなどの施設を英語で紹介しながら周り、昭和女子大学の歴史や雰囲気に触れてもらいました。中でも特に人気があったのは昭和の泉で、学生たちは鯉の写真を撮ったり楽しそうに過ごしていました。
午後は授業を1コマ受講しました。日本ラウンドでの授業テーマは「女性のWell-being」です。健康とは単に病気や不調がないことではなく、身体的・精神的・社会的に満たされている状態を指すことを学びました。ディスカッションでは、「女性が“女性である”という理由でリーダーとして活躍しにくい状況はあるのか、その背景は何か」を話し合いました。さらに、「その課題を改善するために中国・韓国・日本の女性がどのように協力できるか」についても意見を交換しました。話し合いの時間がたっぷりあったおかげで、初日から各国における女性の役割の違いや共通点を知ることができ、とても有意義なスタートとなりました。
夜はウェルカムディナーとして居酒屋へ行きました。参加していた学生の多くが「アニメで見たことある!」「居酒屋文化に興味があって一度来てみたかった!」と話していて、日本ならではの体験を楽しんでくれている様子でした。そこで、三軒茶屋にはおいしい居酒屋があるから一緒に行こう!と約束し、新たな楽しみがひとつ増えた夕ご飯となりました。



8月16日
フィールドトリップDay!
私たちは「鎌倉・江ノ島コース」と「お台場コース」を準備しました。
鎌倉・江ノ島コースでは、朝10:30頃に鎌倉駅に集合し、小町通りを散策。お団子や抹茶ドリンクを片手に歩きながら、鶴岡八幡宮では「二拝二拍手一拝」といった参拝の作法も体験しました。お昼は名物のしらす丼を味わい、その後は江ノ電に乗って江ノ島へ。車窓から見える海に癒されながら、実際に砂浜へ足を運び、みんなでたくさん写真を撮りました。とても暑い一日だったので、かき氷を食べてひと休み。最後まで江ノ島の雰囲気を満喫することができました!
お台場コースでは、まずジョイポリスを訪れました。アトラクションを次々に体験し、最初は少し怖そうに見えたものも、みんなで一緒に乗ると笑いが絶えず、待ち時間も日本語を教え合って、楽しい時間になりました。つぶつぶアイスを買って食べたり、ショッピングモールを回って買い物を楽しんだり、プリクラを撮ったりして、日本の学生らしい時間を楽しみました。一日の終わりには外に出てお台場の夕焼けを眺めました。空と街並みが美しく、写真を撮り合いながらその景色を楽しみました。朝から晩まで笑顔の絶えない充実した一日となり、忘れられない思い出をつくることができました!



8月17日
フリーDay!
この日は自由行動の日でした。中韓の学生からは渋谷や新宿、東京タワー、上野など、それぞれ好きな場所を訪れて楽しんだとの声がありました。プリクラを撮ったり、TokyoロゴのTシャツを買ったりと思い思いに東京観光を満喫できたようです。
8月18日
授業Day!この日は一日中授業でした。
前回は「Well-being」に焦点を当てた内容でしたが、今回は「女性のリーダー」にスポットを当て、どんなリーダーについていきたいか、そして自分はどんなリーダーになれるかについて考える授業でした。
グループでディスカッションを行い、各国の学生が尊敬するリーダー像や理想のチームのあり方について意見を出し合いました。自分はリーダーになるには特別な才能やカリスマ性が必要だと思っていましたが、韓国の学生から「あなたはみんなの話を聞いてまとめるリーダーになれると思うよ」と言ってもらえ、自分の長所を活かすことがリーダーとしての素質を磨くことにつながると気づきました。また、他の学生の話を聞く中で、リーダーシップは指示を出す力だけではなく、話しかけやすい雰囲気を持つことや、すぐ助けてくれる姿勢も重要だということを学びました。授業を通して、自分の中でリーダー像のイメージが少しずつ具体的になり、日常や将来の活動でどう活かしていけるかを考えるきっかけになりました。


8月19日
Tea Ceremony(茶道体験)で1日をスタート!
前回の韓国ラウンドでは “sending love(愛を贈ること)” をテーマにしたtea ceremonyを体験しましたが、日本のTea Ceremonyでは「お茶をいただいた際に、相手に『もう一杯いかがですか?』と勧める」といった、さりげない謙虚さや思いやりの心が大切にされていることを知りました。作法だけではなく、静けさの中で心が落ち着いたり、掛け軸や道具に一つひとつ意味が込められていたりと、日本文化の奥深さを感じられる時間でした。先生から「日本文化に触れるなら、まず茶道から挑戦すると良い」というお話もあり、改めて茶道の特別さを実感しました。学生たちは茶を点てる所作を興味深そうに観察し、最後にはお茶菓子と一緒に茶を楽しみました。洗練された空間で、心が温まるひとときとなりました。
午後は浅草に移動して、飴細工の体験をしました。最初に飴やハサミの扱い方を教えていただき、スタッフさんが実際に作る様子を見学。いざ挑戦してみると、飴がすぐに柔らかくなったり、耳が折れてしまったりと、うさぎの形を作るのは想像以上に難しくて大苦戦!お互いの作品に笑い合いながら、上手にできた学生には拍手も起こりました。最後はピンクの絵の具で顔を描いて完成。達成感のある体験でした。その後は浅草寺を訪れたり、抹茶スイーツを楽しんだりと、それぞれが浅草を満喫しました。




8月20日
プレゼンテーションDay!
この日は、各グループが「自分と他者の幸福を高めるリーダーシップ」をテーマにプレゼンテーションを行いました。私たちのグループは、日中韓の社会が女性に与える“美意識のプレッシャー”について発表しました。まず各国で典型的とされる女性像を紹介し、それがどのように社会問題につながっているのかを説明しました。
例えば日本では、「かわいい雰囲気で目が二重で丸く、前髪があり、ハーフアップ」というイメージが一般的にあるとされています。そこから、毎日のメイクや体毛処理が“当たり前”とされていることに触れました。電車の中には脱毛広告があふれ、無意識のうちに毛は剃るものという強いメッセージを受けてしまいます。しかも脱毛は費用が高額なため、学生にとっては経済的な負担にもなっていることが問題です。他の国の例としては、韓国では整形が一般的であること、中国では体型をキープするプレッシャーがかかることなどが挙げられました。その後のディスカッションでは、「外見が自分の評価に影響するのは事実であり、身だしなみに気を配ること自体は大切だが、メイクや脱毛をするかどうかはあくまで個人の選択であるべきで、社会が過度に強要している現状は問題だ」という意見が出ました。
他のグループからは、女性の身近にある危険、家事や育児における男女間の格差、ソーシャルメディアが女子学生に与える悪影響など、さまざまな視点からの発表があり、とても学びの多い時間になりました。
プレゼンテーション後は、全員で最後の夕食を楽しみました。班の仲間と日本での思い出を語り合い、日本ラウンドを振り返るビデオも上映されました。思い出がたくさん詰まっていて、思わず涙が出そうになるほど感動的でした。最後は「中国ラウンドも頑張ろう!」と気合を入れ、日本ラウンドを無事に締めくくることができました。


