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2024.01.26

【昭和学報】秋桜祭の紹介《 Part 4 》ビブリオバトル

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 「ビブリオバトル」をご存知でしょうか? お気に入りの本を持ち寄って紹介し、ディスカッションを行って、どの本が一番読みたくなったかを決めるというコミュニケーションツールです。2023年11月の秋桜祭で開催された「ビブリオバトル」の様子を伝えます。
 
 
 「ビブリオバトル」は、プレゼン資料やカンペを持ち込めないので、バトラー(本を紹介する人)の表情や言葉遣いなど、話し手の個性が自然と発揮されます。持ち時間の5分をきっちり使い切り、オーディエンスとのディスカッションタイムを通し、本の魅力を存分に引き出して伝えます。「人を通して本を知る。本を通して人を知る」ことができるゲームといえます。
 
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 チラシやポスターは環境デザイン学科4年の石田璃紗さんが製作しました。ビブリオバトル期間中に様々なバージョンのデザインを展開しました。
 
 
 秋桜祭では、10月の学内予選を突破した日本語日本文学科3年の学生3名によりビブリオバトルが行われました。発表順はその場でくじ引きで決めます。

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 1人目の稲田春花さんは「博士が愛した数式」でお馴染みの小川洋子さんが書いた「密やかな結晶」を紹介していました。記憶を奪われてしまった島民が出てくる物語です。小川さんの美しい日本語の表現が伝わってくる紹介でした。
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 2人目の三村紗楽さんは伊坂幸太郎さんの「死神の精度」を紹介しました。死神が姿形を変えながら街に潜り込み、死刑執行する短編小説です。死神がユニークに登場する雰囲気が感じられる紹介でした。
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 3人目の田仲千尋さんは上橋菜穂子さんの「鹿の王 上」を紹介していました。病が流行している架空の国が舞台となっています。ファンタジーではあるものの細かく設定が決まっていて、実在するのではないかと思うような紹介でした。
 日本語日本文学科生を中心に複数学科の有志の学生や図書館サポーターが運営に携わっていました。マイクランナーやカウンターを務めた学生は、「バトラーが活発に、かつ楽しそうに紹介する本はどれも魅力的だった。読書の素晴らしさと活字を通してコミュニケーションをとることの楽しさを実感した。大会に携われたことは、自身にとって大きな経験となった」と話していました。


 
 12月17日には本学のグリーンホールにて、首都決戦が行われ、全国の各ブロックを勝ち抜いた大学生・大学院生30人が集まりました。「人を通して本を知る。本を通して人を知る」がキャッチコピーのビブリオバトル。本を紹介し合うときに行なってみてはいかがでしょうか。

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執筆者プロフィール
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高橋和奏

人間社会学部初等教育学科。
マイブームはTRPG。
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