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授業・学生の活躍
2020.03.27
宮城県女川町と交流続けるボランティア活動
2020年3月11日、JR女川駅前に360枚の黄色いハンカチが掲げられました。この中に昭和女子大学の学生ボランティアコーディネーター「ENVO」が送った約30枚が含まれています。宮城県女川町との交流が2011年から続いています。

昭和女子大学では、東日本大震災による大津波で甚大な被害を受けた宮城県女川町の復興支援に2011年から継続して取り組んでいます。その一つが、コミュニティ・サービスラーニングセンター(CSL) が運営する「女川ワークキャンプ」です。毎年学生約30人が4泊5日で災害公営住宅の人々と交流し、ボランティア活動に参加します。



ハンカチを縫いあげて、一人一人が思いをハンカチに込めました。「みんな一人ではなく、支え合ってこれからも頑張っていこう」(福祉社会学科1年湯沢蓉子さん)、「少しでもはやく震災の傷が癒え、女川の人や町のあたたかさをもっと様々な人に知ってもらいたい」(同・昆野結子さん)、「震災を辛い記憶として忘却するのではなく、その出来事をみんなで知り学ぶことで復興に役立てていきたい」(英語コミュニケーション学科1年根岸香衣弥さん)。

手づくりの紙ランタンはその後、女川町へ届けられ、翌年2月に女川町が開催した「紙ランタン祭り」で再び灯されました。以降も不定期で、ENVOは学内外での紙ランタンイベントを企画・参加しています。


同じくリーダーの福祉社会学科1年佐藤菜生さんは、被災した親戚がいます。女川町を訪れ、復興道路や住宅の再建などハード面の復興が進展する一方、新しい町になじめず、寂しさが癒えないなど心の復興はなお道半ばということを知りました。
学生たちは、実際に現地に足を運び、住民の方々と言葉を交わすことで、震災被害の大きさと改めて対峙します。テレビや新聞などの報道からは伝わってこない被災者の想いを受け止めながら、同時に女川の人々の温かさに触れ、支え合って生きていくことの大切さを学びます。女川で見聞きした経験を伝えることも復興支援の一つと考え、今後も学内外でさまざまな活動を展開していく計画です。
その他|私たちができる復興支援!「 女川灯紙祭 in 光葉庵」を開催しました(2015年11月20日)

3月11日、女川駅前
昭和女子大学では、東日本大震災による大津波で甚大な被害を受けた宮城県女川町の復興支援に2011年から継続して取り組んでいます。その一つが、コミュニティ・サービスラーニングセンター(CSL) が運営する「女川ワークキャンプ」です。毎年学生約30人が4泊5日で災害公営住宅の人々と交流し、ボランティア活動に参加します。
幸せのせる「黄色いハンカチプロジェクト」
「幸せの黄色いハンカチプロジェクト」は震災の風化を防ぎ、記憶を残そうと町民有志が昨春始めた試みです。幸せを連想させる「黄色」のハンカチは、女川町の人々のお手製です。2019年9月の女川ワークキャンプでは、学生25人とGap Yearで来日したイギリス人学生2人が、町民と一緒にハンカチを作りました。ハンカチは町の図書館やカフェなどに置かれ、町内外の人々が復興への決意やメッセージを書き込みました。
宮城県女川町の公式キャラクター「シーバルちゃん」と復興を祈るメッセージ

復興を祈るメッセージ

2019年9月 女川ワークキャンプで黄色いハンカチづくりに挑戦する学生
ハンカチを縫いあげて、一人一人が思いをハンカチに込めました。「みんな一人ではなく、支え合ってこれからも頑張っていこう」(福祉社会学科1年湯沢蓉子さん)、「少しでもはやく震災の傷が癒え、女川の人や町のあたたかさをもっと様々な人に知ってもらいたい」(同・昆野結子さん)、「震災を辛い記憶として忘却するのではなく、その出来事をみんなで知り学ぶことで復興に役立てていきたい」(英語コミュニケーション学科1年根岸香衣弥さん)。
1500個の灯が世田谷と女川を彩る「女川ランタン」
ハンカチだけでなく、ランタンの交流も続いています。2015年、「東日本大震災を、女川を忘れないでほしい」という町民の想いを受け止めた当時のENVOメンバーが、世田谷キャンパスに帰ってきてからも女川と繋がる仕組みとして、女川ランタン祭りを企画しました。15年11月に世田谷キャンパスで、「暗い夜道の足元を明るく灯そう」と町民有志の声から生まれた女川紙ランタン500個を譲り受け、昭和学園のこども園から大学院まで参加して新たに作った1000個と合わせて一斉に灯すライトアップイベント「女川紙ランタン祭 in光葉庵」を開催しました。
2015年11月「女川紙ランタン祭 in光葉庵」
手づくりの紙ランタンはその後、女川町へ届けられ、翌年2月に女川町が開催した「紙ランタン祭り」で再び灯されました。以降も不定期で、ENVOは学内外での紙ランタンイベントを企画・参加しています。

今年2月 女川町まちなか交流館前で開催された「女川紙灯あったかぽん!冬物語」

紙ランタンが交流の架け橋となっています
震災について考えること、忘れないでいること
女川ワークキャンプのリーダーの一人、福祉社会学科1年内田菜月さんは、大学生になって何か新しいことを始めたいと思っていたときに、ENVOに出会いました。女川を訪れて、被災当時の様子や現在の課題を知り、震災について考えるだけでもボランティアになると学びました。同じくリーダーの福祉社会学科1年佐藤菜生さんは、被災した親戚がいます。女川町を訪れ、復興道路や住宅の再建などハード面の復興が進展する一方、新しい町になじめず、寂しさが癒えないなど心の復興はなお道半ばということを知りました。
学生たちは、実際に現地に足を運び、住民の方々と言葉を交わすことで、震災被害の大きさと改めて対峙します。テレビや新聞などの報道からは伝わってこない被災者の想いを受け止めながら、同時に女川の人々の温かさに触れ、支え合って生きていくことの大切さを学びます。女川で見聞きした経験を伝えることも復興支援の一つと考え、今後も学内外でさまざまな活動を展開していく計画です。
昭和女子大学「ENVO」では、一緒にボランティア活動を楽しみながら、企画運営を行なう仲間を募集しています。新年度を迎え、新しいことに挑戦したいと思っている方や、大学生活を充実させたいと考えてる方は、1号館1階昭和女子大学コミュニティ・サービスラーニングセンターまでお気軽にお立ち寄りください。
<4/10更新>新型コロナウイルスの感染拡大のため、政府による緊急事態宣言が発令されたことを受け、コミュニティ・サービスラーニングセンターは5月6日まで窓口を閉鎖しています。ENVOの活動に興味がある方は、まずはこちらのパンフレットをご覧ください。活動内容やENVOメンバーのコメント、Q&Aをまとめました。
<4/10更新>新型コロナウイルスの感染拡大のため、政府による緊急事態宣言が発令されたことを受け、コミュニティ・サービスラーニングセンターは5月6日まで窓口を閉鎖しています。ENVOの活動に興味がある方は、まずはこちらのパンフレットをご覧ください。活動内容やENVOメンバーのコメント、Q&Aをまとめました。
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