羽ばたく昭和女子大生!

在学生インタビュー

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池田 愛心里さん
環境デザイン学部 環境デザイン学科
スーパーゼネコン(建築設計職)内定
私立大学付属高校 出身
幼少期にジブリ映画をよく観ていた影響から、自身の「好き」を形にした建物を建てることを夢見ていた池田さん。心惹かれるものに思い切り打ち込んだという、大学での4年間についてお話をお聞きしました。

建築と出会い、自分らしさを育んだ10代

幼少期からの想いを実現するために

建築に興味を持ったきっかけは、幼少期に観たジブリ映画でした。もともと工作などのものづくりが好きだったこともあり、ジブリ映画に出てくる様々な国の街や建物、家に興味を惹かれ、いつの間にか「将来はジブリ映画に出てくるような建物を建てたい!」と思うようになっていました。
高校生になって建築への関心は益々高まり「建築についてもっと深く知りたい」と考えて、進学先として建築学部がある大学を探していました。その頃は、建築だけではなく、これも映画の影響ですが「ファッションの領域も面白そう」と感じて、建築とファッションビジネスの両方を学ぶことができる昭和女子大学の環境デザイン学科を選びました。

原動力は飽くなき探求心

大学生活は、好きなことに挑戦できた4年間でした。環境デザイン学科には4つの専門領域に分かれたコースがあり、私は建築・インテリアデザインコースに所属しました。このコースでは、都市の計画、設計、構造、材料、環境、設備など、建築を基礎から学びます。環境デザイン学科は各コースが連動したカリキュラムが組まれているので、ファッションデザインマネジメントコースをはじめとする他のコースの授業も、「面白そう」と思ったものは積極的に履修していました。

選抜の公表会に選ばれた際の写真、先生方にプレゼン後建築設計の課題で選抜され、講評会で作品をプレゼンしました!(8号館1階にて撮影/左が池田さん)
環境デザイン学科のコース制

環境デザイン学科では、人の生活や社会を豊かにするための4つのデザイン領域のコース制をとっています。「建築・インテリアデザインコース」「プロダクトデザインコース」「ファッションデザインマネジメントコース」「デザインプロデュースコース」のそれぞれのコースで専門的な知識とデザイン力を習得します。高い専門性をもった理論と技術を学び、「デザインにできること」を考えていきます。
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長期休暇期間には、国内・国外問わず多くの国や街を訪れ、様々な建築物に触れました。街を歩き、気になる建物を見つけては「中の構造と図面を見せてもらえないか」と思いきって飛び込んでいました。授業で学んだ学問的な知識と、自分の目で見て得た知識を掛け合わせ、より深く建築を理解することが楽しく、旅行中も寝る間を惜しんで建築の研究をしていました。

イタリア、フランス、ベルギー、スウェーデン、カンボジアなど数多くの国を訪れた中で、特に印象に残っているのは「デザイナーの聖地」と謳われているフィンランドです。一軒の家の中で、暮らしやすい導線が考えられているだけでなく、窓からの光の射し込み方や光が入る量までも考え抜かれていて、人の心に安らぎと温かみを届ける想像を超えた空間の使い方に感動を覚えました。
フィンランド、アアルトの自宅の中の設計事務所の写真()ヘルシンキ(フィンランド)で訪れたアアルト自邸内の設計机。 憧れます!
ベルギーの駅の写真アントウェルペン(ベルギー)の駅構内。
荘厳で素敵な建築でした!
パリの写真、クロワッサンとともにパリ(フランス)の公園で撮った一枚。

唯一無二を生み出す面白さとの出会い

私の建築に対する考え方を大きく変えたのは、図面の手書き制作でした。「建築設計基礎」という授業で、図面を手書きで制作する課題が出されたのが始まりです。最初は、その精密さと複雑さのために中々クリアすることが出来ず苦戦しましたが、何度も課題に挑戦するうちに、自身のこだわりを自由に描ける、CADにはない手書きの良さに魅了されました。今はどの企業もCADを使って図面を書きますが、そんな中でも1本の線まで細かくこだわり抜く楽しさや重要性を学ぶことが出来た、貴重な経験になりました。
※Computer Aided Designの略。PC上で製図を行うためのツール。

私のキャリアデザイン

活動遍歴

インターンシップ参加企業 5社
説明会参加企業 30社程度(合同企業説明会を含め)
エントリー企業 3社

自分の可能性を信じて掴み取った内定

将来は建築業界で働きたいと心が決まっていたこともあり、就職活動を意識する前の大学2年生から、設計事務所でオープンデスクやアルバイトを行い、スキルを磨きながら組織ごとの特色や違いに触れていました。 経験を重ね、各社の企業理念や社員の方の仕事に向き合う姿勢なども調べるようになると、自然と企業選びの軸が固まり、第一志望の企業も明確になりました。

建築の設計職は、院卒でも難関と言われているほど倍率と難易度の高い選考だとは知っていましたが、「これまでに経験し、積み重ねてきたこと全てが自分の力になっているはず!」と考えアタックしました。結果、内定をいただくことができ、自分で限界を決めずに挑戦して良かったと思っています。

街のシンボルになる建物を手掛けたい

就職活動を経て、幼い頃の「ジブリに出てくるような建物を建てたい」という少し現実離れした夢は、「街のシンボルになるような建物を建てたい」という明確で現実的な夢に変わっていきました。人の暮らしになじむ後世に永く残る建物をつくり、将来は自分の子供や孫に「あの建物はおばあちゃんが設計したんだよ」と胸をはって言える日を夢見ています。そのためにも、今は建物の役割や街の環境や特色、利用者など、すべてに想いを馳せ、ごく微細なポイントにまで徹底的にこだわることのできる、建築主の「想い」を「かたち」へ導けるような設計者になりたいです。

後輩へのメッセージ

就職活動は「自分が頑張ろうと思える場所探し」だと思います。私は、特に20代のうちに何をどれだけ吸収できるかが重要で、折角どこかの企業で働くなら、自分自身がやりたいこと、好きなことに挑戦できる環境に身を置きたいと考えていました。いろいろな企業の事業内容や働く人の話を聞けるのは、就職活動中の学生の特権だと思います。将来「ここで頑張りたい」と思える場所を見つけ、そこで働く切符を手にできるよう、皆さんの挑戦を心から応援しています。
2025年10月24日