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2021.06.08
【前編】『For Our Dreams』学園イメージソングプロジェクト~楽曲ができるまで~

石井 七海(いしい ななみ)
人間文化学部日本語日本文学科4年
プロジェクトメンバーではないが、日本語日本文学科の授業内で歌詞を考えて応募したり、ミュージックビデオにサークルメンバーと出演した。。
人間文化学部日本語日本文学科4年
プロジェクトメンバーではないが、日本語日本文学科の授業内で歌詞を考えて応募したり、ミュージックビデオにサークルメンバーと出演した。。
○石井-イメージソングはどういった経緯で作ったのですか?
●髙橋-創立100周年の4年前、2016年から企画はありました。発端は、今もプロジェクトメンバーのある1人の職員が、100周年記念事業案の1つとして愛校心醸成のために「学校のイメージソング」を思いついて提案しました。そこへ音楽好きな職員4人が加わって2017年からプロジェクトとして動き出し、有志の学生が加わっていきました。

松本さんに昭和女子大学のイメージについて伺ったり、学生自身にとっての学園について語ったりしました。それを基に4月に松本さんが曲を制作してくださり、6月から7月にかけて初等部から大学院まで学園全体から歌詞を募集しました。
歌詞の編纂は、プロジェクトメンバーが行いました。音をはめることや学園らしさを表現するのが難しく、8月から約4か月かけてようやく「For Our Dreams」が完成に至りました。
そして2019年11月、秋桜祭で完成した楽曲の初披露を迎えました。 ステージを企画し、当日のメンバーは司会や出演者誘導、タイムキープなどみんなの力で行いました。

2020年11月9日の昭和女子大学創立100周年記念式典では、松本俊明さんのピアノ伴奏で、メンバーと有志が壇上して歌唱しました。100周年の年に限らず、この楽曲を昭和学園の伝統に残すため、現在は様々な形で楽曲の提供や引き継ぎを行っています。伝統にするのは簡単なことではないと実感しています。
○石井-沢山の人々の協力と歳月をかけて、やっと完成に至ったのですね。この大規模なプロジェクトは何人で活動していますか?
●髙橋-プロジェクトに関わった学生メンバーは、のべ12人です。現在は4年生4人、3年生2人で活動しており、前年度の卒業生が5人、楽曲制作まで携わった学生が1人いました。お互いがそれぞれの得意分野を活かし、互いに刺激し合って、成長しながら、プロジェクトを進めてきました。
職員も5人おり、学生だけでは解決できないことに力を貸していただき、社会人の視点も養うことができたと感じています。
○石井-楽曲を公開するまで、何か工夫した点はありますか?
●髙橋-当初、プロジェクトを知ってもらい、多くの昭和学園の学生・生徒・児童・教職員から歌詞を応募してもらうことが課題でした。2019年7月に作曲者の松本さんをお呼びして、作曲を体感できるワークショップを開催し、メロディを初披露しました。
このイベントを行った結果、プロジェクト・楽曲への深い理解を持つファン層を生み出すことができました。同時にチームでイベントを作り上げ、成功した最初の経験になり、チームの一体感醸成にも繋がりました。

●髙橋-学園にまつわるフレーズを散りばめることにより学園をイメージできる歌詞になっています。みなさんの学園生活から卒業後も、この言葉のように輝いてほしいという想いを込めた応援ソングでもあります。
編纂するにあたり、「未来へ進もう Next Stageへ」をテーマに設定しました。学園一同がそれぞれの夢に向かって進んでいく姿を描き、学園の目標である「世の光となろう(Be a light to the world)」という言葉通り、社会で活躍する人物像が浮かぶように作りました。
また、学園の四季折々の様子など昭和学園をイメージするフレーズを歌詞全体に散りばめています。
1番は昭和学園のなじみ深い風景を描いています。スクールカラーの青空が広がり、カリヨンの音が鳴り響く昭和学園でのキャンパスライフが目に浮かぶような歌詞にしました。2番は学園のグローバル化やダイバーシティー推進に力を入れている様子を示しています。また、季節ごとに変化するキャンパスの自然豊かさも表しています。
そして1、2番を通じて、自分ひとりだけではなく仲間と協働し、助け合いながら前に進む力を身に付けていけたら、という願いを込めています。このことが「自分の力を」「みんなの力を」信じてみよう、というフレーズにつながりました。そして、「私らしく笑顔で」のフレーズの通り、皆がそれぞれの強みを見つけ、自分を肯定しながら生きる後押しになれたらと思います。

