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2019.02.13

【卒業生訪問】昭和で培った「誰かのために役に立ちたい」をITエンジニアとして実現

  昭和女子大学を卒業したのち、一歩踏み出して行動し続ける女性を紹介します。
  今回は、昭和女子大学附属高校で「五修生制度」を活用して大学で英語を中心に学びながらIT企業で1年インターン経験を積んだのち、現在もITの世界で活躍する土生綾子さんに話を聞きました。

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土生綾子(はぶ・あやこ)
昭和女子大学附属 昭和中学校・高等学校を経て、国際学部英語コミュニケーション学科 (旧人間文化学部 英米文学科) 2003年度卒業。大学在学中にIT企業でインターンを経験したのち、システムエンジニアを経験するなど現在もキャリアを積み重ねている。2児の母。

海外留学やESSなど、英語に触れ続けた中高生時代

 中学の3年間、外国人の先生が顧問のESS (English Speaking Society)で英語劇をしたり、中学2年の時はシアトルへ、高校1年生の時は英国へ短期留学に行くなど、英語に触れることが好きで積極的に学んでいました。
 大学では英米文学を学びたくて英語コミュニケーション学科(旧人間文化学部 英米文学科) に進学し、2年次に学科必修の昭和ボストンへの留学を経験しました。もちろん授業は全て英語で、人前でプレゼンテーションする機会も多く、思うように英語が出てこないもどかしさはありましたが、慣れるうちにTOEFLのスコアも渡航前と比較するとかなりあがっていて。 寮生活の中で、現地の大学生が”RA(レジデント・アシスタント)”として生活していたので、一緒に料理を作ったり、バーベキューをしたり、教会に行ったり。とにかく楽しかった思い出しかないですね。



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RAと



昭和ボストンについて
世界中から留学生が集まる学園都市ボストン。昭和ボストンは、ダウンタウンを見下ろすモスヒルという小高い丘の上に位置しています。
24時間体制のセキュリティ、現地の大学院生などの女性たちがレジデントアシスタントとしてサポートする寮生活、日本語で話せる常勤ナースが勤務するヘルスルームなど、安全・安心に学ぶ環境が整っていますので、長期海外留学には最適です。
✎RA(レジデント・アシスタント)について
10棟ある学生寮のウィング(寮)ごとに2人ずつ滞在しています。彼女たちはボストンの大学院生、学校教師、社会人など。昼間は通学・通勤しながら夜間や週末にボストンでの生活や買い物情報、イベントの企画など、昭和ボストンの日本人留学生のための日常的なサポートを担当します。

「五修生」制度を活かしてIT企業でインターン、その後システムエンジニアへ

 高校3年生から昭和女子大学の授業に参加できる「五修生」という制度を選択したので、大学4年次の時に卒論を書き上げ、5年目は1年間ITベンチャー企業でインターンを経験しました。システムエンジニアとして、どういうシステムを作りたいか、という顧客のヒアリングをするところから任せてもらえて、開発やプロジェクトマネジメントを1から実地で学ぶことができました。趣味でホームページを作ったりしていた時に、プログラムに少し手を加えるだけで目に見えて画面や形が変わる楽しさを知ったことや、タイピングの授業が好きだったこともあり、そのままIT企業に就職することは自然な流れだったと思います。

✎五修生とは
五修生制度とは、中高6年間の教育課程を5年間で修了し、6年生の1年間は、本校に籍を置きながら昭和女子大学で学ぶ制度です。
1年早く進学し、余裕を持って留学や専門分野の研究ができます。卒業時に海外協定大学の学位も取得できる5年間のダブルディグリー・プログラムの取得にも有利となります。


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 その後、英語を活かした国際的な環境で仕事をしたいと思い、アフィリエイト広告の会社でシステムサポートエンジニアとして勤め、2人の子供を出産・産休を経て、その後、オーストリアのエンジン開発やテストシステムなどを提供する会社を親会社に持つ日本法人のIT課で社内システムの保守サポートと、オーストリアのITから下りてくるインフラの仕組みを日本に展開する仕事を経験しました。


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 大学在学中から今までこの分野で仕事を16年間続けていますが、いつもやりがいを感じるのは、困っている人に対するソリューションを的確に提供し、相手に喜んでもらえた時ですね。この“誰かのために役に立ちたい”という気持ちは、昭和で過ごした10年で培ったものが大きいと今になって感じています。

“誰かのために役に立ちたい”という気持ちを大切に

 中高部では、ことあるごとに感謝の気持ちを忘れないよう、さまざまな行事がありました。父の日、母の日、恩師の墓参り、そして感謝音楽祭では、父母や恩師をお招きして、感謝の気持ちを歌や花束、手作り弁当で伝えていました。
 縦割りクラス制の「朋友班」という先輩、後輩と一緒の活動においては、”将来ああいう女性になりたいな”、と思えるような先輩方がたくさんいて、後輩の面倒を本当によく見てくださっていました。そういう環境下で思春期を過ごしたことで、次第に自分も後輩たちのために、そして人のために何かをしたいという気持ちが自然と芽生えたと思っています。


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中学2年ではシアトルへ
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中学2年の夏休みには海外研修へ。習いたての英語が通じて嬉しかった
* 現在も中学2年生全員は「昭和ボストン」を活用しての12日間のボストン研修を行っています。詳しくはこちら

仕事をしながら、自分も成長し続けたい

 以前、通常の業務のほかに、”プロジェクトマネジメント”という、1つのプロジェクトが目標に向かって計画通りに進むよう、いろいろな部署の人たちとコミュニケーションをとり、業務を管理することを経験しました。それがきっかけとなって、今まで仕事をしている中でその都度調べて勉強していた内容を体系的に学びたいと思い、キャリアアップのために海外の大学のオンラインコースを受講し、Computer Science関連の授業を履修しようと思っています。現在の会社に入ってから英語をTOEFLも取る必要があるので英語ももう少しちゃんと学び直したいと思っています。

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