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2018.10.26

【卒業生訪問】幼稚園から大学まで、昭和女子大で過ごした日々 ―オープンエイト 鈴木順子さん

昭和女子大学を卒業後、一歩踏み出して行動し続ける女性を紹介するシリーズ。今回は幼稚園から大学までという長い年月を昭和女子大学で過ごした鈴木順子さんの登場です。

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鈴木順子(よりこ)さんは幼稚園から附属各校を経て、国際学部英語コミュニケーション学科 (旧人間文化学部英米文学科)出身。現在はテクノロジーベンチャー企業のアドバイザーを務めています。

身につけた主体性。感じたチームワークの楽しさ。

 幼稚園から大学までを昭和学園で学びました。都心にありながら緑豊かでカリヨンの音色が響くキャンパスは、家庭を支え、社会で活躍する女性へと育む素晴らしい学び舎です。


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昭和女子大学のキャンパス

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校舎最上部にある21個の鐘・カリヨン。スクールモットー「世の光となろう」の英訳、
”BE A LIGHT TO THE WORLD”が刻まれている

 学園生活では主体的に行動し、役割を見つけてチームで取り組む機会が多かったと感じます。特に、附属中高部には中学1年生から高校3年生までを縦割りにした「朋友班(ほうゆうはん)」というグループがあり、先輩、後輩とレクリエーションや掃除などで協働する機会がありました。中高部卒業から20年以上も経ちますが、当時、朋友班の先輩に頂きました手作りのバッグを今でも愛用しており、とても大切な思い出として心の中に残っています。
 また、幼稚園から大学まで毎年1度の学寮研修に参加したことで、集団生活や責任感、リーダーシップやパートナーシップといった力が自然と身につきました。

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東明学林(写真右)
✐学寮研修とは
昭和女子大学が所有する2つの宿泊研修施設「東明学林」「望秀海浜学寮」での数日間の宿泊研修を通して人間性を磨きます。(写真)
プレゼンテーションやプロジェクト活動など、学科独自の活動を設けているケースもあります。
学寮での取り組みは各学科のブログをご覧ください。

昭和女子大学の卒業生は「自家発電型」

 卒業生は「自家発電型」が多いと思います。言われなくても役割を見つけ、自ら主体的に取り組む姿勢を持っている。そして、楽しみながら人間関係を築き上げることができる。卒業して社会に出た後で、独自のプログラムで鍛えてくれたことに感謝することが多くありました。
 一言でいうと、昭和女子大学は「人を創る」学園だと思います。


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高校3年生で大学へ進む

 当時、中高にはネイティブの教師が多く在籍しており、校内で日常的に英語を使う機会に恵まれていました。特に、”イングリッシュ・デイ”という、積極的に英語を話すことを奨励する日が設けられ、もっと英語力を身につけて可能性の扉を開きたいという気持ちが高まったことを覚えています。
 中学2年生の夏休みにワシントン大学の学生寮に3週間ほど滞在し、また、高校の夏休みにも、ウィートン大学の語学プログラムに参加。大学で英語を通じて英語圏の文化や社会を専門的に学びたいと思うようになりました。そして、中高のカリキュラムを5年で修了し、五修生として文学部英米文学科(現国際学部英語コミュニケーション学科)に進みました。

✐五修生とは
五修生制度とは、中高6年間の教育課程を5年間で修了し、6年生の1年間は、本校に籍を置きながら昭和女子大学で学ぶ制度です。
1年早く進学し、余裕を持って留学や専門分野の研究ができます。卒業時に海外協定大学の学位も取得できる5年間のダブルディグリー・プログラムの取得にも有利となります。

英語を通じて世界の大きさと限りない可能性を感じた。

 大学では、2年生の後期に昭和ボストンで約6か月を過ごしました。Moss Hillと呼ばれるボストンの市街地から少し離れた閑静なエリアにある美しいキャンパスでは、ベテランの講師陣による様々カリキュラムを受講することができ、また、現地の大学生たちが寮長として生活を共にしているので、彼女たちとの会話を通じてティーンの流行などについても多くを知る機会を得ました。


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昭和女子大学の海外キャンパス・昭和ボストン

 また、ホストファミリー制度では敬虔なユダヤ教徒のお宅にお世話になり、教会での集いに参加してヘブライ語の歌を覚えたり、ユダヤ教のお祭りであるハヌカを一緒にお祝いするなど、多宗教国家であるアメリカならではの体験をすることもできました。

✐昭和ボストンとは
世界中から留学生が集まる学園都市ボストン。昭和ボストンは、ダウンタウンを見下ろすモスヒルという小高い丘の上に位置しています。
24時間体制のセキュリティ、現地の大学院生などの女性たちがレジデントアシスタントとしてサポートする寮生活、日本語で話せる常勤ナースが勤務するヘルスルームなど、安全・安心に学ぶ環境が整っていますので、長期海外留学には最適です。

初の女性総合職として入社。次第に興味の分野がデジタルに。

 就職氷河期だった2000年に、初の女性総合職として広告代理店に入社。新聞メディアを取り扱う部門に配属され、新聞業界の構造を学び、新聞広告のプランニングとバイイングに従事しました。
 4年後にはジョブローテーション制度で航空会社を担当する営業へと配置転換となり、コミュニケーションプランの立案やTVCMの制作、イベント事業の運営など、広告におけるあらゆる業務領域の経験を積み、アドウーマンとして多忙ながらも達成感のある日々を送りました。
 2011年に、ビューティーの領域でWEBとリアルの融合を目指すIT系の事業会社へジョイン。ビッグデータの分析に基づくマーケティングプランの戦略立案や、BtoBマーケティングのスキーム開発に従事し、マーケターとして、また、多くの部下を率いるマネジメントとして大きく成長した7年間でした。
 そして現在は、人工知能(AI)やデータベース、メディア運営システムなどをコアテクノロジーとしたテックベンチャーのCSO(最高戦略責任者)として経営戦略の立案やビジネス開発に従事しています。

人生100年時代。

 昭和女子大学を卒業して18年。キャリアウーマンとしてビジネスでの知見を高めて来ましたが、不惑を迎えふと今までの人生を振り返ると、昭和女子大学のスクールモットーに掲げられた「世の光となろう」という目標においてまだまだ道半ばです。自らを磨き、互いを尊重し合い、社会や地域に貢献できるよう、これからの五十余年を誠実に歩んで行きたいと思います。

関連リンク

昭和女子大学附属昭和こども園
昭和女子大学附属昭和小学校
昭和女子大学附属陽和中学校・高等学校



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