【短期】春季ボストン アメリカ初等教育演習(初等教育学部M.Iさん)

【短期】春季ボストン アメリカ初等教育演習(初等教育学科M.Iさん)

留学種別:短期
エリア:北米
参加時期:2024年度春季休暇中
参加プログラム:アメリカ初等教育演習
昭和ボストンを拠点とし、アメリカの教育現場(小学校・幼稚園・保育園)を見学しながら教師や子どもたちと交流します。ボランティア活動や教育現場での交流などをとおして、米国の教育・保育システムにおける英語教授法、カリキュラム、学習形態、生活環境などを多岐にわたり学ぶことのできるプログラムです。

本プログラムへの参加のきっかけと目的について教えてください。

入学式で行われたガイダンスでの案内と、友人からの提案がきっかけでした。このプログラムから昭和女子大学への入学を志した友人に「海外の教育現場を間近で見ることができる」と聞き、参加を決めました。私はこのプログラムの中で、アメリカの教育体制や教育に対する価値観などを学ぶだけでなく、日本の教育現場との相違を見つけるということを目的に参加していました。

授業や課外活動について教えてください。

授業では、現地で教育に携わっていた経験のあるスー先生とアレーナ先生が様々なことを教えてくださりました。ディスカッションや自分の考えを発表する機会がたくさんありました。これまで異なる学年やコースの友人や先輩方の意見を聞ける機会はあまりなかったのでとても新鮮でした。
School visit(学校訪問)ではそれぞれ割り当てられた学校、クラスに参加し現地の保育園~小学生の子供たちとたくさん触れ合うことができました。私は幼稚園のクラスに参加しましたが、音楽や図工、体育に算数、アルファベット、パソコンのような本格的な授業が多くとても驚きました。活動中は主にこれらの授業での子供たちのサポートを行っていました。特に私が担当していたクラスは日本人の子供たちが多く、その子たちが困っている際のサポートをすることが多かったです。
最初は言語の異なる子供たちとの会話というものがとてもハードルが高いことのように感じていましたが、実際に話しかけると想像以上に会話を続けようとしてくれる子供が多く、仲を深めることができました。クラスの担任の先生も副担任の先生も非常にやさしく、私が聞いた質問に丁寧に答えてくださりました。
実習先では自分で用意した日本にまつわるアクティビティを行いました。アクティビティで使う材料は渡航前に初等教育学科の助手さんが用意してくださり、授業の台本は昭和女子大学の先生が何度も校正を行ってくださりました。また、アクティビティ中もクラスの先生がたくさんサポートして出さり、たくさんの方々のおかげでアクティビティを子供たちに楽しんでもらうことができました。
実習から帰った後、昭和ボストンの先生方や友達と何気ない会話をすることで、実習に対する不安も軽減しました。

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放課後や休日の過ごし方を教えてください。

放課後は寮のみんなで買い物に出かけたり、遊びに行ったりしていました。夜にはスーパーで買った特大サイズのポップコーンを抱えて、テレビやソファ、机が置いてあるラウンジでみんなで映画を見ていました。ラウンジのテレビではDisneyプラスやNETFLIXでたくさんの映画を見ることができました。また、ジムやダンスルーム、プールやカラオケなどの設備があり空いた時間もとても充実させることができました。
滞在してから一週間ほどは雪が解けずに残っていたので、外でそり遊びなどを楽しむこともできました。
休日は電車に乗ってハーバード大学やボストン美術館などいろいろな場所を訪れました。ハーバード大学ではパーカーやキャップなどのたくさんのグッズがあり、お土産をたくさん買うことができました。ハーバード大学内の美術館やボストン美術館はつい立ち止まってしまうような魅力的な作品が多く展示されていました。
ボストンの街並みは絵本の中の世界のようなきれいな街並みが続いていて、歩いているだけでもとても楽しかったです。日本では見られないような動物もたくさんいてとても癒されました。
また、追加のプログラムで訪れたニューヨークでは、ボストンとはまた違った街並みを見ることができました。最初に訪れたメトロポリタンミュージアムはとても大きく、魅力的な作品もおおく回りきることができないほどでした。美術館を回った後は、自由行動だったのですが、事前に昭和ボストンの先生方に聞いていたニューヨークのおすすめスポットを巡ることができ、とても楽しかったです。 夜はブロードウェイでアラジンを鑑賞しました。舞台の演出とオーケストラの音楽の組み合わせはとても迫力がありました。また、何度でも見たくなるような見ごたえのある舞台でした。
ニューヨーク2日目は、アメリカの象徴である自由の女神をみてから、ニューヨークの街並みを一望できるエッジタワーという場所を訪れました。その後、自由時間にはチェルシーマーケットという場所を訪れ、今まで食べた中で一番おいしいタコスに出会いました。
ボストンもニューヨークも人々がとても暖かく、英語がうまく伝わらない際もゆっくりと話してくださったり、聞き返してくれたりと安心して買い物をすることができました。

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特に印象に残っていることを教えてください。

私が特に印象に残っているのは、現地の小学校での実習です。この実習はプログラムの大きな特徴でもあり、私が一番楽しみにいていたことでもありました。実習一週間前ほどから、日にちが迫ってくるにつれ毎日緊張が高まり、前日にはベッドに入っても数時間眠れないほど、始まる前からドキドキとワクワクがいっぱいでした。
実習初日は昭和ボストンの先生が一緒に学校に入り、相手の小学校の先生に挨拶をしてから、私たちの背中を押すような一言をくださりました。特に一番印象に残っているのは、初めて教室に入る前のことです。幼稚園生用の小さいロッカーが並ぶ廊下を通り、教室の前に立つと、そこには私の名前がカラフルに彩られたウェルカムボードがありました。子供たちが私のために作ってくれたそのボードに私はとても感動しました。子供たちに会う前から子供たちのことが大好きになりました。
その後は、子供たちの前で軽く自己紹介をして、子供たちの輪の中にはいっていきました。私の実習先のクラスには英語ネイティブの子供たちだけでなく、日本や台湾からきた子どもたちも数人いました。そのため、教室内では英語だけでなく、よく聞きなれた日本語も飛び交っていました。
子どもたちとの交流を進める中で、子供たちが何を言っているかを上手にくみ取ってあげられないことが多々ありました。子供たちの話す英語はスピードが速くなかなか追い付くことができないこともありました。しかし、クラスの先生から、「子どもの話し方は同じ言語をしゃべっていてもよくわからないから心配することないよ、たくさん相槌を打ってあげて」といわれたことで、少し心が軽くなり、子供たちとも接しやすくなりました。また、クラスの先生は「日本人の子たちにとって日本語を話す先生がいるのはとてもうれしいと思う」といわれたことで、少し無理をしてオールイングリッシュで実習に挑もうとしていた私は、とても気が楽になりました。
もう一つ、実習中に思い出に残ったことがあります。それは、日本の伝統や文化を紹介するアクティビティを行ったことです。このアクティビティは日本を出る前から、授業で準備や台本作りをすすめて現地の子供たちに紹介するというものでした。私は輪投げを英語で紹介しました。ペットボトルや画用紙で作った輪投げの道具、折り紙で作った輪投げの景品はどれも子供たちにとても喜んでもらえました。日本のものを英語で紹介するというのは、言語的にも難しく、緊張もしましたが、昭和ボストンの先生方や、昭和女子大学の先生と何度も行った練習を思い出しながら、最後まで無事に終わらせることができました。アクティビティの最後には、先生から「こんなに手の込んでる授業をありがとう。子供たちも楽しんでたよ。もしよかったら、輪投げの道具をもらってもいい?」とうれしいお言葉を頂けました。
最終日には、子供たちと離れるのがつらくなるほどに充実した実習になりました。

プログラム参加を通して、成長したことや変化したことはありますか。

私がこのプログラムを通して、積極的に授業に参加することの楽しさを知ることができました。アメリカでの授業では自分の意見を聞かれることや、自分の考えていることを言葉にしなければいけない機会が多くありました。日本での普段の授業ではあまり口数が多いとは言えない私も、アメリカの授業に参加するにつれ積極的に発言ができるようになりました。このことは、さらに友人と私たちが協力し合えるような関係を築くきっかけになりました。お互いの考えを言うようになってから、自分の生い立ちや考え方などを友人間で共有することが多くなりました。そのおかけで、お互いがよき理解者となり、互いに支えあいながら実習を終えることができました。この関係性は留学から帰っても変わることはないです。
また、柔軟性というものが身につけられたと感じます。日本で準備してきていたアクティビティが、現地の先生からのアドバイスで大幅に変更しなければならないことがありました。そこで、自分の考えていたものから、より子供たちに楽しんでもらえるように工夫を凝らすことができました。急な変更と簡単に言っても、時間をかけて用意したものが変更を余儀なくされるということは、精神的なダメージもありましたが、友人たちや先生方のサポートのおかげでよりよいものにすることができました。

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参加を検討している人へのアドバイスやメッセージをお願いします!

私はこのプログラムでかけがえのない経験や友人を手に入れることができました。特に経験に関しては、ほかの大学ではできないような実習や課外活動が多く、とても充実した16日間になりました。留学費用は簡単に用意できるものではないと思いますが、これらの留学体験をしたうえで考えるととてもリーズナブルな価格ととらえることができます。また、SHOWA BOSTONの施設やBOSTONの街はとても安全で、快適に過ごすことができます。ほかのところでの留学と比べても、安心安全で行きやすいと感じます!
留学先では、たった16日の間でも多くのことが吸収でき、新しい自分に出会えると考えられます。海外の幼稚園のことに興味があったり、海外の教育についてしりたいひとにはとてもいい機会だと思います。また、周りの参加者もそのような教育に積極的に学びたいような人が多くいるので、環境としても最高のプログラムだと感じます。
少しでもこのプログラムに関心や興味があれば、大学の先生や参加した先輩、CIEの職員の方々に話を聞いてみたり、説明会に参加してみてください!