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interview
ニューヨーク市の緑地とコミュニティー
池田 陽子
英語コミュニケーション学科
専任講師

掲載日:2023.4.1
2024年度大学案内より
国際_池田先生
【都心のコミュニティーガーデンから見えてくるアメリカの地域社会】
ニューヨーク市には数多くのコミュニティーガーデンが点在しているのですが、それらガーデンの多くは、ニューヨーク市が財政難と治安の悪化に直面していた1970年代に、住民が「勝手に」つくり始めたものです。住民が守り続けてきた個性的なガーデンでの日常からは、持続可能な都市のヒントとともにアメリカの地域社会の課題や理想も見えてきます。他にも環境と地域については、災害からの復興を通して地域社会を考える研究を福島県でおこなってきました。ローカルからグローバルまで、世界をフィールドに、日常や地域社会に目を向ける文化人類学の研究を続けながら、現地の視点から見るアメリカ文化の授業や実践力を意識した英語の授業をするよう心掛けています。
【PROFILE】
オハイオ大学政治学部(人類学副専攻、環境学修了)卒業後、コロンビア大学国際公共政策大学院国際関係学修士号を取得し、続けてニューヨーク市立大学大学院センター人類学部で文化人類学を学び博士号を取得。東京大学社会科学研究所助教、特任研究員を経て2022年より昭和女子大学に着任。昭和女子大学・附属高校、テンプル大学ジャパンキャンパス、ブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和が実施している三校協働プロジェクトのファシリテーターも務めている。