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授業
2025.07.07
ローウェル国立歴史公園
昭和ボストンでは授業で学んだことを実際に見て体験するフィールドトリップが行われます。その一つがローウェル国立歴史公園です。

マサチューセッツ州ローウェルにあるローウェル国立歴史公園は、アメリカ産業革命におけるローウェルの重要な役割を記念して1978年に設立されました。この公園は、米国で最初に計画された工業都市の1つであるローウェルの史跡と歴史を保存・展示しています。ローウェルはメリマック川の水力で動く紡績工場で知られ、「ローウェル・ミル・ガールズ」と呼ばれる若い女性を含む何千人もの労働者が働いていました。これらの工場と産業開発は、19世紀のアメリカの経済との風景を一変させました。


この国立公園にはさまざまな歴史的建造物があり、産業界の過去を生き生きと伝える体験型の展示もあります。そのひとつが、19世紀の織機が動く様子を見学できるブート・コットン・ミルズ博物館(Boot Cotton Mills Museum)です。工場労働者の日常生活、労働運動の発展、近代産業を形成した技術の進歩について学ぶことができます。



また、ローウェルの女工たちはアメリカで労働者の権利を求める大衆運動がよく知られるようになる半世紀前の1830年代、労働環境改善のストライキを起こしたことで有名です。女性が選挙権さえなかった時代に女工たちがアメリカ史上初の働く女性の労働組合を作ったのです。(ちなみに日本初のストライキは1886年の甲府雨宮製紙工場の女工たちによるものでした。)


アメリカの産業革命、労働運動、女性史などいろいろと学んだフィールドトリップでした。