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2025.06.12

【昭和学報】女性教養講座「逆境の中にこそ夢がある―不可能を可能に―」

 5月21日に、蒲島郁夫先生を講師にお招きし、女性教養講座が開かれました。蒲島先生は、筑波大学と東京大学法学部で教授として教育に従事されたのち、熊本県知事に転身、現在は東京大学先端科学技術研究センターのフェローを務めていらっしゃいます。



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 突然ですが、皆さんは「逆境」を経験したことがあるでしょうか。
 新型コロナウイルスの大流行により様々な影響を受けたり、身近なところでは高校や大学の受験など、私たちが生きていく中で逆境は常に訪れます。
 今回の講座では、その「逆境の中にこそ夢がある-不可能を可能に-」をテーマにお話いただきました。

 前半は、先生がこれまでに経験した逆境について。
 先生は、これまでを「逆境の多い人生だった」と振り返ります。9人兄弟の7番目で、両親は戦後に満州から引き揚げてきたばかりということもあり、先生が新聞配達のアルバイトで家計を支えた時期もありました。高校を卒業して地元で定職に就いた後に、「このままでいいのか」と自身に問いかけ、高校生の頃に掲げた夢の一つである「牧場主」になるために、アメリカでの2年間の農業研修に応募し渡米しました。そこで出会った先生が、後にハーバード大学進学への道も作ってくださったという経験から、蒲島先生は努力を続ければ「誰かは見ていてくれている」と確信を得たそうです。自分の行動を見ていてくれる人のためにも、「120%の努力」を惜しみませんでした。
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 後半は、熊本県知事時代のお話でした。
 知事に着任した当時、県は財政問題をはじめ様々な問題を抱えていて、県職員の協力も得ながら県政改革を進めていきました。しかし、2016年の熊本地震や2020年の九州豪雨という未曾有の大災害に見舞われ、復旧や復興へ待ったなしの対応に追われることになります。その時心掛けたことは、「リーダーは、次に何をするのかを一番に考えなければならない」でした。先生は先頭に立って持続可能な復興に取り組んだそうです。
 こうした逆境を乗り越えてつかんだ教訓は「不可能だと思わない楽観性を持つことが大切」でした。先生は最後に、このメッセージを学生に伝えてくださいました。

 蒲島先生のお話を聞いて、これから訪れるであろう逆境に対する向き合い方について考えることができました。講義の中で私たちに届けてくださった力強いメッセージを忘れずに過ごしていきたいと思います。蒲島先生、ありがとうございました。
執筆者プロフィール

ishii
石井 碧
現代教養学科
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