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2025.06.04
【昭和学報】海外研修体験記 ヨーロッパ歴史文化演習A
2025年2月12日(水)から23日(日)の日程で、ヨーロッパ歴史文化演習Aが実施されました。
ヨーロッパ歴史文化演習Aは、ヨーロッパの歴史と文化を現地で学ぶ授業です。2024年度は、イタリアの様々な美術館や文化遺産に訪れて、芸術に触れるという内容でした。
歴史文化学科で開講している授業ですが、歴史文化学科以外の学生も参加できます。今年は歴史文化学科の学生を中心に41名という非常に多くの学生が参加しました。演習を担当するの歴史文化学科の永井先生の他に、京王観光の添乗員さんが3名同行し、初めて海外渡航をする学生たちも安心して研修を行うことが出来ました。
ヨーロッパ歴史文化演習Aは、ヨーロッパの歴史と文化を現地で学ぶ授業です。2024年度は、イタリアの様々な美術館や文化遺産に訪れて、芸術に触れるという内容でした。
歴史文化学科で開講している授業ですが、歴史文化学科以外の学生も参加できます。今年は歴史文化学科の学生を中心に41名という非常に多くの学生が参加しました。演習を担当するの歴史文化学科の永井先生の他に、京王観光の添乗員さんが3名同行し、初めて海外渡航をする学生たちも安心して研修を行うことが出来ました。
私がこの研修に参加した理由は、西洋美術に興味があり、一度イタリアにある本物の作品を見てみたかったからです。また、2025年度の研修で予定されていたワイナリーの見学や、オペラ鑑賞をしてみたかったことも理由の一つです。
この研修で最も良かったことは、本来の目的でもあった実際の作品を見ることができたことです。
イタリアのミラノ、フィレンツェ、ペルージャ、ローマの各都市の美術館や文化遺産を見学しました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》や、ラファエロの《アテネの学堂》などの有名な作品を見たことだけでなく、この研修では今まで聞いたことのなかった美術館を訪れることもありました。
ミラノのポルディ・ペッツォーリ美術館は元々貴族の邸宅で、小規模ながらルネサンス期の作品が数多く展示されていました。ここではゲストスピーカーである海外協定校のワルシャワ大学の先生による特別講義がありました。講義は全て英語だったので、全ての内容を理解することはできませんでしたが、聞き取れた単語を繋げて内容を理解する経験をしました。
この研修で最も良かったことは、本来の目的でもあった実際の作品を見ることができたことです。
イタリアのミラノ、フィレンツェ、ペルージャ、ローマの各都市の美術館や文化遺産を見学しました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの《最後の晩餐》や、ラファエロの《アテネの学堂》などの有名な作品を見たことだけでなく、この研修では今まで聞いたことのなかった美術館を訪れることもありました。
ミラノのポルディ・ペッツォーリ美術館は元々貴族の邸宅で、小規模ながらルネサンス期の作品が数多く展示されていました。ここではゲストスピーカーである海外協定校のワルシャワ大学の先生による特別講義がありました。講義は全て英語だったので、全ての内容を理解することはできませんでしたが、聞き取れた単語を繋げて内容を理解する経験をしました。

フィレンツェではグループごとの自由行動があり、私は西洋美術史ゼミの先輩と回りました。サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂やメディチ家礼拝堂などを見学しましたが、作品を見るときの観点や美術史の知識などをたくさん教えていただきました。
サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂では修復中のマザッチョの《三位一体》を足場に登って見ました。この作品を実際に見て最も驚いたことはキリストの奥に本当の空間が続いているかのように錯覚したことです。ルネサンス期の技法のひとつに線遠近法があることは知っていましたが、この作品ほど奥に長い線遠近法で描かれた絵画は初めて見ました。
サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂では修復中のマザッチョの《三位一体》を足場に登って見ました。この作品を実際に見て最も驚いたことはキリストの奥に本当の空間が続いているかのように錯覚したことです。ルネサンス期の技法のひとつに線遠近法があることは知っていましたが、この作品ほど奥に長い線遠近法で描かれた絵画は初めて見ました。


また、同じ教会にはジョットの《磔刑図》が飾られていました。ジョットの作品は重さを感じさせる人体表現が特徴です。この作品を見て、ジョットの人体表現を学んだあと、先輩と他の作品を見て「この作品はジョットが歴史上登場する前の作品か、後の作品か」を当てるチャレンジをしました。クイズ形式で当てるのではなく、具体的にどの部分のどのような表現が根拠になるのかを考えながら鑑賞することは、とても勉強になりました。


先輩と一緒に鑑賞をすることを始めとして、他学年の学生と関わる機会が多くあったこともこの研修に参加して良かったことの1つです。
この研修には1年生から大学院生まで幅広い学年の学生が参加していました。そのため、見学のグループ分けや、ホテルの部屋割りなどで初対面の学生と関わる機会が多くありました。
私の同室は後輩でしたが、西洋美術に興味があるという共通点や授業について話したことで、お互いリラックスして生活できました。最終日には日本から持ってきた飲料水と現地で購入した水を使って効き水勝負をするほど仲良くなることが出来ました。また別部屋の後輩と一緒にご飯を食べたり、日本から持ってきたカップラーメンをもらったりするなど、同室以外の学生との関わりも多くありました。
研修で仲良くなった後輩とは、帰国後も廊下ですれ違うときなどに話したり、履修や委員会の相談に乗ったりと、今でも交流しています。
他学年との関わりで印象に残っていることの一つに、スカラ座でのオペラ鑑賞があります。私は管弦楽のインカレサークルでヴァイオリンを演奏しています。ミラノでワーグナーの『ワルキューレ』を実際に聞くことが出来る、とスコアを持参して予習するほど楽しみにしていました。ボックス席で鑑賞したのですが、同じボックスには他学年の学生もいました。このボックスからはオーケストラピットがとてもよく見えたので、演目中は双眼鏡で演奏者を見たり、楽譜を見たりと生演奏を楽しむことが出来ました。休憩時間には、私のサークルを知っている後輩からオーケストラについて質問を受けたため、編成や配置、楽器について熱く解説してしましました。
この研修には1年生から大学院生まで幅広い学年の学生が参加していました。そのため、見学のグループ分けや、ホテルの部屋割りなどで初対面の学生と関わる機会が多くありました。
私の同室は後輩でしたが、西洋美術に興味があるという共通点や授業について話したことで、お互いリラックスして生活できました。最終日には日本から持ってきた飲料水と現地で購入した水を使って効き水勝負をするほど仲良くなることが出来ました。また別部屋の後輩と一緒にご飯を食べたり、日本から持ってきたカップラーメンをもらったりするなど、同室以外の学生との関わりも多くありました。
研修で仲良くなった後輩とは、帰国後も廊下ですれ違うときなどに話したり、履修や委員会の相談に乗ったりと、今でも交流しています。
他学年との関わりで印象に残っていることの一つに、スカラ座でのオペラ鑑賞があります。私は管弦楽のインカレサークルでヴァイオリンを演奏しています。ミラノでワーグナーの『ワルキューレ』を実際に聞くことが出来る、とスコアを持参して予習するほど楽しみにしていました。ボックス席で鑑賞したのですが、同じボックスには他学年の学生もいました。このボックスからはオーケストラピットがとてもよく見えたので、演目中は双眼鏡で演奏者を見たり、楽譜を見たりと生演奏を楽しむことが出来ました。休憩時間には、私のサークルを知っている後輩からオーケストラについて質問を受けたため、編成や配置、楽器について熱く解説してしましました。

同じ環境の中、他学年の学生と行動することが多かったからこそ、後輩を後輩としてだけではなく、同じ環境にいる対等な相手として交流することができました。相手と対等な立場で関わるという、この研修で得られた経験は、委員会やクラブでも後輩と関わる機会が増える中でとても大切なことだと考えました。
研修を終えて、作品や建築物を実際に見て学びとった経験を今後の西洋美術史の研究につなげていきたいと考えています。また、研修を通して自分の語学力の拙さから「伝えたいのにうまく伝えられない」場面に直面し、もっと英語の勉強に力を入れたいと思うことが出来ました。
イタリアの美しい景色に魅了されたことも、ワイナリーやレストランの美味しい食事も全て私にとって貴重な経験となりました。
この経験を通して、初めてのことも少しでも興味があるなら恐れずに飛び込むことの重要性に改めて気がつくことが出来ました。今後もチャレンジ精神を大切に、残りの学生生活を過ごしていきたいと思える研修となりました。
研修を終えて、作品や建築物を実際に見て学びとった経験を今後の西洋美術史の研究につなげていきたいと考えています。また、研修を通して自分の語学力の拙さから「伝えたいのにうまく伝えられない」場面に直面し、もっと英語の勉強に力を入れたいと思うことが出来ました。
イタリアの美しい景色に魅了されたことも、ワイナリーやレストランの美味しい食事も全て私にとって貴重な経験となりました。
この経験を通して、初めてのことも少しでも興味があるなら恐れずに飛び込むことの重要性に改めて気がつくことが出来ました。今後もチャレンジ精神を大切に、残りの学生生活を過ごしていきたいと思える研修となりました。
執筆者プロフィール

髙須結菜
歴史文化学科
マイブームは推しの音楽を聞くこと