【昭和学報】2024年Nov.秋桜祭レポート③

2024年11月9日（土）と10日（日）に昭和女子大学の学園祭、秋桜祭が開催されました。10日は朝に小降りの雨が降りましたが、2日間通して天気は良く、11月らしい寒さとなりました。秋桜祭では有志の学生によるステージ発表やブースの出展、屋台での販売等を行いました。2024年の秋桜祭の様子を3回にわけて学報委員がレポートする第3弾です。

⚫️SWU Agri-Girls

　SWU Agri-Girlsは世田谷区内の農家と消費者をつなぐ役割を担い、地域との関係を深める活動を行う、現代教養学科のプロジェクトです。女子大学生が農業に関わり情報発信をすることで、同世代の人々にも農業の魅力を伝えようと活動に取り組んでいるそうです。現在は農家の方々に協力をいただいて活動を行っていますが、将来的にはJAなどとも連携し、活動の幅を広げていくことを目指しています。
　秋桜祭での出店は初めてなのだとか。販売していた「ほかほかのふかし芋」のうち、サツマイモの苗植えから収穫まで自分たちで育てたものも一部含まれているそうです。

⚫️フィギュアスケート部

　フィギュアスケート部は、4年生4人、2年生7人、1年生1人の計12人で日々練習に励んでいます。秋桜祭の屋台を出店した理由の一つは、フィギュアスケート部の活動をより多くの人に知ってもらうことなのだとか。そして売上金を

練習費用やリンクの使用料にも充てる計画だそうで、ベルギーワッフルを屋外で販売していました。

　部としての今後の目標は、10月に開催された東日本インカレで4名の部員が出場し、そのうち1名が全国大会への出場を決めているので、全国大会出場に向けて練習を続けるとともに、今後の試合でも自分たちのベストを更新していきたいと語っていました。また、部には小さい頃からフィギュアスケートを続けてきた経験者もいれば、大学から始めて大会で表彰台に上がった未経験者も所属しているそうで、経験の有無に関係なく、自分のペースで楽しむことができるのがフィギュアスケート部の特長なので、興味のある方は、ぜひフィギュアスケート部のSNSをチェックしてみてください！

⚫️愛茗流煎茶道サークル

　愛茗流煎茶道サークルは普段、大学で木曜日のお昼休みに活動しており、外部から講師を招いてお稽古をしています。茶道とは異なり、煎茶道は抹茶ではなく茶葉でお茶をいれます。大きな活動として、秋桜祭ではお客様に煎茶道の魅力を伝えるための活動を行っています。現在、4年生3人、3年生1人、2年生7人、1年生3人の計14名で活動しています。煎茶道を通じて、茶道とは異なるお茶の世界を知る楽しさを体験できます。また、お手前を覚えることで、美味しいお茶のいれ方を学び、日常にささやかな楽しみをプラスすることができるそうです。興味があれば、ぜひ一度体験してみてください！

⚫️心理学科　心理学研究会

　心理学科ブースでは様々な心理学の実験が開催されていました。逆さ眼鏡の体験や迷路のチャレンジ、パズルゲームなどが、簡単な概要とともに体験することができました。逆さ眼鏡では上下が逆に見える特殊な眼鏡をかけて魚釣りゲームをします。その隣では、左右が逆になる特殊な眼鏡をかけて迷路を体験します。初めは見え方が違うことに頭ではわかっても混乱してしまいますが、少し時間がたつと馴れてくる…人間の適応能力によるものだそうです。また、パズルゲームができるコーナーでは「タングラム」という様々な形をつかって図形を完成させることができました。
　普段と違う感覚を体験したり、頭を動かしたりして楽しく「心理学」について知ることができました。

⚫️Ｂe free. 2024（フェムテックプロジェクト）

　環境デザイン学科のプロジェクト「Be free」ではフェムテックに関する活動を外部企業と連携して行っています。教室に入ると生理や妊娠の「あるある」を付箋に書き、共有することができました。多くの「あるある」を見て共感したり、新しい考えを知ることができましました。この取り組みによって安心して悩みを打ち明けたり、悩んでいるのは自分だけではないと気づけたり、女性にとって安心できる空間となっていました。

⚫️TUJ×SWU Pride Club

　「TUJ×SWU Pride Club」ではLGBTQ＋に関するトピックの話し合いやリソースの収集、発信などを行っています。秋桜祭ではLGBTQ＋に関するクイズを行っていました。クイズ形式で楽しみながら、LGBTQ＋について新しく学んだり、知識を得ることができました。

⚫️歴文発掘プロジェクト

　歴史文化学科のプロジェクト「歴文発掘プロジェクト」では実際に神奈川県足柄上郡大井町の中屋敷遺跡で発掘された遺物の展示のほか、発掘を体験できるブースや狩人ゲームなど考古学や弥生時代など遠い昔の生活を体感できる空間になっていました。これまでこうした遺物を間近でみる経験はあまりなかったので、楽しみながら学べる時間となりました。

⚫️wing8

　本学の海外キャンパス「昭和ボストン」に留学経験のある学生が、昭和ボストンで映した写真を掲示したり、お菓子や飲み物を販売していました。
　教室には、2025年度からスタートする「国際日本学部」に関する展示もありました。新たな学科の情報や魅力を知ることができたり、海外旅行気分を味わえる空間になっていました。

今年の秋桜祭も多くの方に来校いただき大盛況のうちに終わりました。
2023年度に行われた秋桜祭は「START」をテーマにコロナ明けに新たに1歩を踏み出すイメージでしたが、今年は「Spread your wings」がテーマで、さらに未来に向かって羽ばたく学生の活動のイメージでした。学生それぞれが演奏会や野外ステージでのパフォーマンス、学びやプロジェクトでの活動成果を展示したりと大学中が盛り上がる学園祭となりました。取材に協力してくださった皆さん、ありがとうございました。

執筆者プロフィール

三浦明日香

現代教養学科

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