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授業・学生の活躍
2025.03.03
【環境デザイン学科】クラフト基礎演習・授業レポート
各セクションが更新しているブログをピックアップ! 今回は環境デザイン学科の記事を紹介します。
昭和女子大学の環境デザイン学科では「建築・インテリアデザインコース」「プロダクトデザインコース」「ファッションデザインマネジメントコース」「デザインプロデュースコース」の4コースから選択して、自分の専門領域を学びます。
昭和女子大学の環境デザイン学科では「建築・インテリアデザインコース」「プロダクトデザインコース」「ファッションデザインマネジメントコース」「デザインプロデュースコース」の4コースから選択して、自分の専門領域を学びます。
ファッションデザインマネジメントコース特命講師の國時 誠です。
クラフト基礎演習は服作りにおける「クラフト性」に着目し、手仕事が加わることの価値を制作を通じて学ぶ演習科目です。2つの基礎課題を行ったのちに、最終課題として古着を材料にアップサイクルをテーマに作品制作を行いました。アップサイクルとは 、廃棄されるものや不用品に新しい価値を加えることで、全く別の新たな製品へとアップグレードする取り組みです。
2024年度後期履修学生が取り組んだ優秀作品をいくつか紹介します。
※ 環境デザイン学科HPでは、作品を写真入りでご紹介しています https://swukankyo.jp/topics/topics-3328/ |
制作期間:4週 最終課題
「古着にクラフト的価値を与えアップサイクルする」
「古着にクラフト的価値を与えアップサイクルする」
優秀作品.1
中高6年間、弓道に取り組んできた作者は背が伸びて着れなくなった1代目の「袴」を材料に選びました。大切なものほど真剣に向き合えると考え、袴にはさみを入れることを決心し、丁寧に仕上げることを心がけ制作しました。同時期に着ていたチェック柄のプリーツスカートも材料に加えることで、凛とした佇まいの中に可愛らしさをプラスしています。優秀作品.2
当時小学3年生だった頃にピアノの発表会で着用した小さなドレスは思い入れがあるため捨てられず、大切に保管してきました。このドレスのティアードフリルを1段ずつ解体し、好みが変わり着なくなったデニムスカートやキャミソールと組み合わせ「思い出を着飾る」をテーマに、妖精のような雰囲気の衣装として仕立て、もう一度ドレスアップすることができました。優秀作品.3
小学生から高校生まで続けてきたダンス。文化祭や送別会など節目節目で着用したいくつかのダンス衣装を、1つの新しい衣装として再構築しました。シャツの袖と脇部分を切り落とし左右を交差させたり、ブラウスは上下を逆さまにし使用するなど元の形を大きく変えつつも、動いた時の美しさを大切にスタイルが良く見えるよう工夫し仕上げました。制作期間:2週 最終課題に向けた基礎課題1
「手の再確認・Flower Vase」
「手の再確認・Flower Vase」
最終課題に向けて行う基礎課題として、草花を人体に見立てフラワーベース(花器)の制作に取り組みました。ウールメルトン生地を材料に、手縫いのみで2週という短い期間内に1つの作品を完成させる課題です。講評会では実際の草花を自作のフラワーベースに活け発表を行いました。
制作期間:3週 最終課題に向けた基礎課題2
「 即興と計画・ high speed cut & sewn」
「 即興と計画・ high speed cut & sewn」
基礎課題2つ目は「high speed cut & sewn」。タイトルのとおり短い制作時間の中で1着の服を作り上げる課題です。材料は3種類のカットソー生地(合計4.5m) で、パターンは用いず即興的に布地をカットし縫い合わせフォルムを構築します。縫い合わさった布をボディに当て検討することで、布の動きや色彩等のバランスを体感的に捉える力を養うことを目的としています。