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2025.01.14

【図書館】2024年度 図書館インターンシップ体験記

各セクションが更新しているブログをピックアップ! 今回は図書館の記事を紹介します。

昭和女子大学図書館では、毎年夏季休暇中にインターンシップ生を受け入れています。 今年度は、4名の学生が5日間に渡って、図書館の様々な仕事を体験しました。
インターンシップを通じて感じたことをブログにまとめてもらいました。

5日間のインターンはまさに、知識を体験へと導く大きなきっかけとなるものでした。学校図書館司書教諭の資格を取得予定の私にとって、図書館についての学習は、そもそも教室で座学で行うものであるし、資格取得のための知識詰め込み型のようなものでした。どこか平面的な学習だというイメージが拭えなかったことを覚えています。だからこそ今回のインターンは、学んだ知識を体験に生かせるまたとない機会だと強く思い、志望しました。「図書館で働く方達が、現場で実際にしていることを知りたい」「座学を実技へ」という気持ちから始まったインターンシップは、想像していなかったような業務内容や、体験型の仕事を通じて、私に新しい視野を与えてくれました。
 
はじめに選書会では、本大学がどのように資料を選定しているのか、基準と照らし合わせつつ、実際に選書の作業を経験しました。選書とは、本校の各学部の特色を活かし、学習や研究に利用するためにどのような資料が必要なのか、見極めることだと認識しました。著作の内容やレベルを考慮しつつ、各学部に相応しい著作であるかを判断するのはとても難しく、時間のかかる作業でした。しかし私たち学生の学習をより有益なものにするために、大学図書館には必要不可欠な工程であると感じました。
 
次に私が特に驚いたのは、デジタルアーカイブの存在です。知的資源をデジタル化し、ネットを通じて学生に提供できる仕組みを初めて知るきっかけとなりました。実際にデジタル化する工程を経験した時には、とても緊張しました。
 
このように、インターン期間を通じて、私たちが当たり前のように使っている大学図書館には、学生生活をより充実させるための工夫や仕組みが沢山あるということを知りました。そしてそれを支える図書館でのお仕事は、まだまだ魅力に満ち溢れたものと思います。見えない努力を感じられるような目を養っていきたいです。
日本語日本文学科 3年 蔭山 佳那恵
インターンシップに参加して、今まで想像していた図書館や司書のイメージとのギャップを感じました。司書には私が思っていたよりずっと多くの役割があるということです。今回のインターンシップでは司書の仕事と聞いた時に思い浮かべるようなカウンター業務を始め、利用者を増やすための企画書を作成したり、閲覧机にコンセントを設置する作業まで、様々な業務を体験させていただきました。司書課程の授業を受けるだけでは分からない、多岐にわたる司書の仕事の楽しさ、難しさを経験することができて、大きな学びになりました。
 
特に印象に残っている体験はデジタル資料保存業務です。私は昭和女子大学の図書館が積極的に資料のデジタル化に取り組んでいることを初めて知りました。実際に専用の機械を使って資料を撮影する体験もさせていただき、ミリ単位の角度調整や切り抜くサイズの確認などの細かい作業には特有の難しさを感じましたが、温かいご指導のおかげで臆することなく取り組むことが出来てとても充実した時間となりました。そして後日私たちが撮影した資料は昭和女子大学図書館デジタルアーカイブに公開され、自分の手で貴重な資料をデジタルに残せたことに大きな達成感を感じました。私はゼミでアーカイブズを学んでいるので、この貴重な経験を自身の研究にも活かしたいと思います。
 
5日間のインターンシップを通して私自身大きく成長することができました。今まで以上に図書館司書や図書館業界に興味を持つようになり、今後の人生も図書館と関わり続けたいと改めて思います。素晴らしい機会をありがとうございました。
歴史文化学科 3年 齋藤 奈優
インターンシップでは司書の仕事や昭和女子大学図書館について理解を深めることができました。5日間のインターンシップで多くの業務を経験しましたが、開館業務と利用者教育の2つが特に印象に残っています。開館業務はインターンシップに参加する前までは業務の量が少ないイメージでした。しかし実際は業務量が想像より多くて驚きました。初日や2日目は業務を覚えきれず時間がかかりましたが、5日目にはすべての業務を覚えてスムーズにできるようになり、流れを理解することができました。図書館のインターンシップに参加していなければ知ることがなかったので、とても勉強になりました。
 
また、利用者教育ではどうすれば図書館の利用者が増えるのかについて、ペアを組んで考えました。利用者を増やす方法を考えるために図書館内を見て回ると今まで知らなかったシステムやサービスがあることに気づきました。特にパソコンの貸出サービスを今まで知らず、毎回自分のパソコンを用意していたので、これからは利用したいと思いました。この他にもバックヤードツアーで2階の図書館事務室を見学して、図書館の資料管理についても知ることができました。
 
今回このインターンシップに参加したことによって、図書館職員側の目線を知る貴重な機会になりました。
歴史文化学科 3年 角田 晴香
今回、大学図書館のインターンシップに参加させていただきました。
 
内容としては、開館業務やカウンター業務、ブックハンティング、バックヤードツアー、選書、利用者教育、レファレンスサービス業務、仮展示準備、展示広報業務、デジタル資料整備・資料保存業務、避難訓練、図書館経理・総務業務を体験しました。
 
中でも開館業務は、体験する前は図書館の鍵を開けるだけというイメージでしたが、実際には、地下書庫の電気をつけ、鍵を開ける、ブックポストに返却された本を回収し、本の返却処理をする、返却された本の配架、新聞の回収などの仕事を朝の短い時間で手際よく行うため、私のイメージを遥かに超える大変さでした。
 
選書では、どの本を新しく図書館に入れるかを自分たちで考えながら本を選びました。この本を必要としている人はいるか、この本はどこの学科が使いそうか。自分が興味や知識のあるものとは違う分野の本を選書することがとても難しくいい経験になりました。
 
利用者教育では、図書館をより良くするためには何が必要なのかを考え、自分たちで新しいアイデアを考えました。普段図書館を利用する側なので、図書館を利用してもらう人のことを考えるという新たな視点でとても新鮮でした。その視点から、展示広報では、実際に図書館の利用者を増やすために、図書館で利用できるサービスをポスターにし、様々なところに掲示させていただきました。どうすれば図書館が良くなるのかというインターンシップ前の自分では絶対にありえなかった考え方を知ることが出来ました。
 
今回、様々な業務を経験させていただき、普段私たちが当たり前に図書館を利用できていることのありがたさを実感することができました。図書館での仕事は本の貸出や整理がほとんどだと思っていましたが、それ以外にも多くのことをされていることを、実際に勤務しておられる皆様が活躍している姿を拝見したことで、知ることが出来ました。また図書館職員の方々は静かで怖いイメージがありましたが、皆さんとても温かく親切にご指導していただきました。自分の知らないことをたくさん学べるとても貴重な5日間でした。
歴史文化学科 3年 三田村 芽衣子


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