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2024.10.17

【昭和学報】女性教養講座「困難な時代を自分らしく生き抜くために~繊細さんでも大丈夫〜」

 創立者記念講堂で10月9日、女性教養講座「困難な時代を生き抜くために〜繊細さんでも大丈夫〜」が開かれ、海原純子先生に登壇していただきました。海原先生は心療内科医であり、文筆家、ジャズシンガーとしての一面も持っています。
 みなさんは、体に異常がないにもかかわらずなぜか調子が悪いということはありませんか。そこには心因的要因が隠れているかもしれません。

 
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海原 純子氏


  
 海原先生が心療内科医として診察を行っている時に、原因不明の体の痛みを訴える女性が来られたそうです。本人の話では、何が原因なのか全くわからないとのことでした。話を聞いていくうちに、会社でのストレスが原因だと分かったそうです。
 心と体は繋がっていて、特にストレスをかかえていると体の調子が悪くなったり、うつになりやすくなったりすると海原先生は言います。
 心の健康状態を把握するには4つのことに注意を向ける必要があります。怒りっぽい、つまらないなどの「気分」、ミスが増える、決断できないなどの「行動」、笑えない、無表情などの「表情」、眠れない、食欲の低下や異常な増進などの「体」についてです。これらが悪い状態が続くとうつになるサインとも言えるので注意が必要です。
 ストレスを感じても、上手に対処することで心身の不調は減らせるそうです。その方法として、ストレスをはね返すこと、友達などに相談すること、視点を変えてポジティブにとらえることなどが挙げられます。
 自分らしさを見失わないことも大切です。海原先生は「自分らしく生きること」の大切さを自身の経験をもとに話しました。医学生時代、勤務先の病院などで女性だからという理由で差別を受けた経験があったそうです。そのとき、「評価されなくても自分がよければよい」と考えられるようになったと言います。
海原全景
 今回のお話を聞いて、自分らしさを見失わないことが大切だという言葉が印象に残りました。心に負荷がかかっている状態のときには、体を動かしてリフレッシュをしてみたり、自分の気持ちを日記につけてみたりしてみてください。心を整理し、落ち着くことがきっとできると思います。ストレスに上手に対処し、何をしているときが楽しいか、心が惹かれることはどんなときかなど、自分が好きなことは何なのかを知ることで自分を大切にすることができるはずです。
執筆者プロフィール
ihara
井原美咲
健康デザイン学科
建築物や家具を見るのが好きです
ミヤモトサヤカ
宮本早弥香
会計ファイナンス学科
趣味は食べること😋🎵

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