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2024.10.17

【福祉社会学科】北欧研修レポート(1)

各セクションが更新しているブログをピックアップ! 今回は福祉社会学科の記事を紹介します。
福祉社会学科では、北欧諸国を訪問し、社会福祉制度や福祉施設を視察し、現地の方と触れ合う「北欧福祉研修」プログラムを開設しています。

こんにちは!北欧福祉研修についてレポートします。

9月 18 日

19 時 30 分にパスポート必携で羽田空港に集合し、21 時 50 分の便で羽田空港から日本を飛び立ちました。約 13 時間のフライト中にオーロラを見て、フィンランドのヘルシンキに到着しました!そこからまた約1時間ちょっとのフライトを終え、現地時間7時 30 分にようやく、スウェーデンのストックホルムに到着しました。

9月 19 日

長時間のフライト後で疲れがありましたが、実際の現場を訪問したり、観光をしたりと充実した1日でした。

◇ マリア・ウングドム
依存症を抱えた治療を 10 代向けに行っており、地域の様々な機関と協力して若者を守り育てていくことを学びました。特に、依存症になる背景として精神的な不健康を抱えている人が多いため、学校や家庭、地方自治体などと予防していくことに力を注いでいるという部分が印象的でした。

◇ サンクト・ヨーラン病院
ストックホルムに来て初めての昼食を病院のカフェテリアでとりました。ビュッフェ形式でとても美味しかったです !!

◇ クングスホルメン地区役所
地域高齢者支援ソーシャルワーカーから、地域で暮らす高齢者の生活支援に対する役割について学びました。65 歳以上はケアの有無に関わらず、見守りサービスという取り組みがあることが興味深かったです。

◇ ストックホルム市庁舎
ストックホルム市庁舎に立ち寄り、みんなで写真を撮りました。天気が良く最高の1日目でした!
〈2年 A.Y. 〉

9月 20 日

弱者支援団体ストックホルム使命財団に行きました。 貧困を問題とし、低所得の家庭や両親共に働いているが、貧困層にならなければならなかった人たちなどをサポートしています。ただ、この施設は低所得に関わらず誰でも利用することができます。また、サポートを受ける方はヨーロッパ外から来た人が多く、サポートを受ける権利はあるが、どう受ければよいのかわからないことが多いです。

ここでは 1 年に1回、ホームレスの割合を調査し、討論や記事を書き政治家にニーズを理解してもらう取り組みも行っています。また、ボランティアや寄付の数も多く、ひとりひとりが他人事として捉えるのではなく、何とかしたいという気持ちが強いことに驚きました。 そして最後に、この団体が経営するセカンドハンド(リサイクルショップ)も案内していただきました。

市営知的障害者就労レストラン、グラーサンデ・ゴンゲンで昼食をとりました。 ここでは異なった障がいを持つ方たちが個人の特徴を生かし、市の職員と試行錯誤しながら働いています。例えば、写真のテーブル、野菜、魚、肉が書かれた紙では、どのメニューが各テーブルに何人いたのかわかるように線を引いています。料理は野菜、魚、肉料理から選べます。写真の絵は魚料理です。私たちが食事をとっている間にも何組ものお客さんが来店し、店内はたいへん賑わっていました。

最後に民営高齢者介護住宅ラ・カーサを訪問しました。ここは主にスペインや南米のメキシコ、コスタリカ、チリ、アルゼンチンなどスペイン語系スウェーデン人たちが居住している施設です。施設の壁紙に居住者の母国を思い出せる絵が大きく貼ってあり、またこの施設で働くスタッフはスウェーデン語、スペイン語を話せることを条件に働いており、スペイン語でケアを行っているのが特徴です。実際に入居者の方の部屋に入らせていただきましたが、部屋が広々として開放的なリラックスできる空間になっていたことが驚きました。また、施設内の場所によって匂いを変えて、入居者の方がリラックスをできるように働きかける工夫も面白いと思いました。

〈2年 N.M 〉





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