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キャンパスライフ
2024.09.20
【昭和学報】都市農業からつながる輪 「SWU Agri-Girls」にインタビュー
昭和女子大学には学生主体で行うプロジェクトが数多くあります。現代教養学科のプロジェクト「SWU Agri-Girls」もその一つです。大学のキャンパスと同じ東京都世田谷区にある都市農家と連携して活動をしています。今回は、「SWU Agri-Girls」の代表である現代教養学科3年の木村優月さんと岡田光咲さんにお話をうかがいました。
やりがいは、経験を通して楽しみながら知識をつけられることです。調べるだけではなく、自分で経験するからこそ知識もしっかり身に付くと感じています。美味しい野菜の見極め方を教えていただいたあと、スーパーで実際に野菜を選んでみたり。そして、野菜を育てて消費者へと流通させる過程には大変な作業があることを知り、そこに自分が少しでも携わっているということにもやりがいを感じます。
このプロジェクトは比較的新しいプロジェクトです。コロナ禍によってプロジェクトの存続が難しい時期もありましたが、新たに活動させていただける農家の方を探し、去年から内海さんと活動させていただいています。活動を続ける過程で、活動の幅がさらに広がったり、これまでしてこなかった新しいことに挑戦できたりするのも、このプロジェクトに入ってよかったなと思う部分です。
長く活動を続けるには、信頼を得ることが大事です。スケジュール管理や感謝の気持ちを伝えること、自分たちから積極的に提案をすることなどを心がけています。
内海果樹園の畑は道路と公園に面しているということもあって、散歩中の人たちが「今は何をしているところなの?」と声をかけて下さることがあります。またFacebookで予約をすると農業体験ができるなど、都心だからこそ生まれるコミュニティがあり、そうした点が都市農業の魅力だと思います。
私の祖母は栃木県で農業を行っているのですが、近隣も皆同じように農業をやっている方たちが多く、日ごろ農作業中に見知らぬ人と会話が生まれるということは少ないそうです。収穫の体験会や、人が集まる新しいイベントも少なく、コミュニティが固定化しがちな状況のようです。
こうした都市と地方の農業の違いを感じることができたことも発見の一つです。
さらに都市農業に関して理解を深めたいと考えて色々と調べ、NPO法人が運営する世田谷区のコミュニティ農園の存在を知りました。世田谷区役所などが協力し、空き地を利用することで、誰でも来られるような農園を運営しているそうです。そうした団体とも交流できたら良いと考えています。現代教養学科らしく、社会的な課題の解決に向けた活動をしていきたいです。
秋桜祭での野菜販売については、昨年は商品を手にするのは学生以外の方が多かったので、学生の皆さんにも野菜を購入してもらえるようにしたいと考えています。そのため、野菜販売だけではなく、その場で食べてもらえる商品も販売して、学生の皆さんにも注目してもらえるようにしていきたいと考えています。
日本語日本文学科
犬が好きです
Q.活動の目的について教えてください
都市農業には、農産物の生産だけでなく、「地産地消」「環境保全」「防災」「景観創出」「交流創出」「食育・教育」などの多面的機能があり、私たちはそうした都市農業の役割や重要性について学び、それを広く周知することを一番の目的として活動しています。このプロジェクトを立ちあげたきっかけに、社会調査研修という現代教養学科独自のカリキュラムがあります。2017年、当時現代教養学科の1年生だった学生が、社会調査研修で行われた「世田谷の自然と農業を守る」という活動に参加し、世田谷の農業への関心を深めたことから「SWU
Agri-Girls」を発足させました。現在は世田谷区の千歳船橋駅近くにの「内海果樹園」に協力して頂いています。
内海果樹園さんは、梨やリンゴのような果物や、季節の旬の野菜などを育てています。
代表の内海雄揮さんによると、世田谷は土地の価格も高騰していて新規で農業を始める方はあまりいないそうです。そうした中で、農業を継続している内海さんと行うプロジェクトは、都市農業の役割や意義を考える貴重な機会と言えます。
内海果樹園さんは、梨やリンゴのような果物や、季節の旬の野菜などを育てています。
代表の内海雄揮さんによると、世田谷は土地の価格も高騰していて新規で農業を始める方はあまりいないそうです。そうした中で、農業を継続している内海さんと行うプロジェクトは、都市農業の役割や意義を考える貴重な機会と言えます。

Q.現在はどのような活動をしていますか?
主な活動としては、月に1、2回を目安に数人のメンバーが内海果樹園で農作業を手伝っています。季節ごとに梨やリンゴの収穫をしたり、プチトマトやキュウリなどの夏野菜の手入れをしたり収穫をします。収穫した野菜は、昭和女子大学の学園祭「秋桜祭」で販売もしています。
また不定期ですが、昭和女子大学の現代ビジネス研究所のプロジェクト「Sustainable Dining」とのコラボ企画も行っています。内海さんからの紹介で、静岡県の農家が収穫したイチゴのうち、規格外で市場に出せないサイズのものを学内で販売しました。皆さんの協力のおかげで完売しました。ありがとうございました。
また、内海さんが不定期で販売を行っているアメリカ大使館居住区対象の野菜販売会に参加することもあります。海外の方たちの野菜のニーズを知ることができる貴重な交流の場です。
静岡県のイチゴ農家の方のように、活動を続けるなかで、少しずつですが色々な地域に活動が広がっているという実感があります。
また不定期ですが、昭和女子大学の現代ビジネス研究所のプロジェクト「Sustainable Dining」とのコラボ企画も行っています。内海さんからの紹介で、静岡県の農家が収穫したイチゴのうち、規格外で市場に出せないサイズのものを学内で販売しました。皆さんの協力のおかげで完売しました。ありがとうございました。
また、内海さんが不定期で販売を行っているアメリカ大使館居住区対象の野菜販売会に参加することもあります。海外の方たちの野菜のニーズを知ることができる貴重な交流の場です。
静岡県のイチゴ農家の方のように、活動を続けるなかで、少しずつですが色々な地域に活動が広がっているという実感があります。

秋桜祭での野菜販売の様子

Sustainable Diningとのコラボ企画で規格外サイズのイチゴの販売の様子
Q.活動の雰囲気はどのような感じですか?
私達は農業の知識があまり多くない状態から活動を始めていますが、実際に作業する中でいろいろな興味が自然と湧いてきます。野菜や花の種類や名前、育て方などについて一緒に働く農家の方にも質問しやすい雰囲気です。そうした環境によって積極的な姿勢や、人の輪のつながりが作られていると感じます。Q.どのようなところにやりがいを感じますか?
やりがいは、経験を通して楽しみながら知識をつけられることです。調べるだけではなく、自分で経験するからこそ知識もしっかり身に付くと感じています。美味しい野菜の見極め方を教えていただいたあと、スーパーで実際に野菜を選んでみたり。そして、野菜を育てて消費者へと流通させる過程には大変な作業があることを知り、そこに自分が少しでも携わっているということにもやりがいを感じます。
このプロジェクトは比較的新しいプロジェクトです。コロナ禍によってプロジェクトの存続が難しい時期もありましたが、新たに活動させていただける農家の方を探し、去年から内海さんと活動させていただいています。活動を続ける過程で、活動の幅がさらに広がったり、これまでしてこなかった新しいことに挑戦できたりするのも、このプロジェクトに入ってよかったなと思う部分です。
長く活動を続けるには、信頼を得ることが大事です。スケジュール管理や感謝の気持ちを伝えること、自分たちから積極的に提案をすることなどを心がけています。
Q活動を通しての発見などはありますか?
内海果樹園の畑は道路と公園に面しているということもあって、散歩中の人たちが「今は何をしているところなの?」と声をかけて下さることがあります。またFacebookで予約をすると農業体験ができるなど、都心だからこそ生まれるコミュニティがあり、そうした点が都市農業の魅力だと思います。
私の祖母は栃木県で農業を行っているのですが、近隣も皆同じように農業をやっている方たちが多く、日ごろ農作業中に見知らぬ人と会話が生まれるということは少ないそうです。収穫の体験会や、人が集まる新しいイベントも少なく、コミュニティが固定化しがちな状況のようです。
こうした都市と地方の農業の違いを感じることができたことも発見の一つです。

Q.今後取り組みたい活動について教えてください
さらに都市農業に関して理解を深めたいと考えて色々と調べ、NPO法人が運営する世田谷区のコミュニティ農園の存在を知りました。世田谷区役所などが協力し、空き地を利用することで、誰でも来られるような農園を運営しているそうです。そうした団体とも交流できたら良いと考えています。現代教養学科らしく、社会的な課題の解決に向けた活動をしていきたいです。
秋桜祭での野菜販売については、昨年は商品を手にするのは学生以外の方が多かったので、学生の皆さんにも野菜を購入してもらえるようにしたいと考えています。そのため、野菜販売だけではなく、その場で食べてもらえる商品も販売して、学生の皆さんにも注目してもらえるようにしていきたいと考えています。
執筆者プロフィール

石井 碧
現代教養学科
最近は押しが増えすぎて金欠
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遠藤咲実
日本語日本文学科
犬が好きです