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2024.03.08
【ビジネスデザイン学科】ビジデザイン卒業生、今何してる?@エストニア (2)
各セクションが更新しているブログから、 今回はビジネスデザイン学科の記事をピックアップします。
在学中に1年間、トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムの派遣留学生としてエストニアに留学し、2023年3月にビジネスデザイン学科を卒業後、再びエストニアにわたって現地の大学院で理学修士号取得を目指して勉強している卒業生からのレポート第2弾を紹介します。
在学中に1年間、トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムの派遣留学生としてエストニアに留学し、2023年3月にビジネスデザイン学科を卒業後、再びエストニアにわたって現地の大学院で理学修士号取得を目指して勉強している卒業生からのレポート第2弾を紹介します。
どんなインターンシップ?
エストニアにある環境保護団体NGOで合計8ヶ月ほどインターンシップを行いました。ゴールは、インターン活動を通して、卒業論文にエストニアの林業政策について書くことでした。現地では、主にInstagram(SNS)管理の業務を担当しました。業務と言ってもほとんどは、Instagramのポスト(投稿内容)を作る仕事でした。具体的には、エストニアにある自然管理や森林管理の法律を調べて、それについてNGOのメンバーで議論し、その結果を元に文章を書いて文章に合うような画像を作成しました。また、パートナーシップを組む他国のNGO団体と共同で、エコフレンドリーキャンプを行い、自らも参加し、そのレポートを文章に起こしポストを作成しました。さらに、外国人のためのエコフレンドリーワークショップを企画・運営し、外国人としてエストニアでできることを必死に考え、行動していました。
その他、実際にClear-Cutting(皆伐)され、放置されている森林区画に出向き、その現状について実は知られていないことを訴えかけるような文章で書くことを意識してポストを作成しました。
何を得られたの?
体験はとにかく壮大でした。中でもエコフレンドリーキャンプの参加国、エストニア、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ロシア、ラトビア、オランダ、合計7カ国のさまざまな人たちと交流できたこともよかったことの一つです。そして参加する一人一人が自分の意見を持っていて、たとえ自分の意見だけが周りと一致しなかった場合も「自分は自分の意見を持って良い」という個人を尊重されていた空間が自分にとって新鮮でした。NGOの業務では、最初の5ヶ月くらいは全く団体に馴染めなかったです。全員エストニア人なので、私以外と喋る時はエストニア語。全体での打ち合わせは英語ではあるものの、自分の理解度は 20 % くらいだったと思います。自分が1回打ち合わせを休んだ時に、後日議事録を確認したら、「新しいインターン生は話すことも読むこともできない。強いて言うならば書くことはできるみたいだ」とエストニア語で書かれていたので、落ち込むことも多かったです。おかげで、文章は頑張るぞ(時間をかけて添削してもらえればなんとかなる)と思え、英語力が上がったので結果オーライです。
最終的に、海外で生き抜く力(語学やメンタル面)がついたことと、思い込んでいた考え方やスタンダードががらっと変わり、ちょっとのことでは動じなくなったことは大きな収穫です。一方で、自分の力不足を感じ、挫折できたことも収穫です。今こうしてエストニアの大学院で、林業を学ぶために修士課程に通っている理由も、当時自分がエストニアの森林管理の現状を知る過程で悔しい思いをしたからこそです。その時の体験は今の学びに生きていて、林業を学ぶことによって、この分野に対して貢献できるようになろうと覚悟を決められたことも、トビタテで留学してよかったなと思えた理由の一つです。