Hot News
アカデミック
2024.02.02

【昭和学報】1年生前期時間割調査(人間文化学部・人間社会学部)


 昭和女子大学にある全6学部14学科では、学科ごとの特色に沿った高い専門性を養える授業が開講されています。今回、人間文化学部(日本語日本文学科・歴史文化学科)と人間社会学部(心理学科・福祉社会学科・現代教養学科・初等教育学科)の1年次の学生に、2023年度前期の時間割を聞きました。あわせて、受講して最も魅力的に感じた授業(一般教養科目を除く)についてコメントをもらいました。
 昭和女子大学の受験を検討している方、入学が決まった方の参考になれば幸いです。


人間文化学部 日本語日本文学科


image1
※実践倫理・キャリアデザインは動画配信授業 (以下同じ)
月曜3限 古典文法
 この講義は、高校までの古典文法の知識をさらに深めるもので、高校の古典の授業では教わらなかった助動詞の細かな意味の違いなどの知識を得ることができる。日本語学に興味があって本学に入学したので、この科目はとても楽しく学びを得ることができた。自分にとって、高校までの古典文法は、定期試験や大学受験のために暗記するものだったが、この講義を受け、古典文法への意識が変わった。この講義で得た知識を使うことで、古典作品を読む際に作者が文章に使っている言葉のニュアンスを読み取ることができるようになる。実際に古典作品を再読した際には、新たな発見があった。
 私と同じように日本語学に興味があって日文(日本語日本文学科)に入る方や、古典作品を読むことが好きな方にはとてもおすすめの科目である。高校までの古典より、内容も難しく、学ぶ量も多くなるが、楽しく学ぶことができると思う。
(M.Nさん)

人間文化学部 歴史文化学科


image4
水曜2限 歴史文化基礎Ⅰ
 前半は、学科に関する情報や授業の受け方、歴文(歴史文化学科)ならではの情報紹介など “授業” という側面が強いです。しかし後半は、その授業の特色がガラリと変わります。学生はランダムに振り分けられた先生の指導の下、調査活動を行います。自分が興味を持ったテーマについて文献やインターネットの情報を駆使して一つのプレゼンテーションにまとめていきます。最終的に発表会を行って、学生同士で各自の調査結果を発表します。一つのテーマについてどのように調べればいいのか、自分が調べたことをどのようにすればわかりやすく伝えられるのかなど、これから歴文生として必要な技術を習得できる授業だと思います。
 私は美術分野の調査を行ったのですが、画像を多く取り入れた発表資料を作成したことで、聞き手に知識がなくても興味を持って楽しんでもらえる工夫が出来ました。そのあとのレポートも、はじめは制限枚数まで書けるのか心配でしたが、いざやってみるとあっという間に書けるくらい興味をもって学習できて、とても楽しい授業でした。
(Y.Tさん)

人間社会学部 心理学科


image6
火曜3限 心理学実験
 私が好きだった科目は、心理学実験という授業です。内容としては、グループに分かれて全12種類の実習メニューをローテーションで実施する。隔週で課題実習6種類と供覧実習6種類を実施する。そして毎回授業後にレポートを執筆し、翌週実験日の朝までに提出する。というものでした。
 入学したてで、高校でもあまりパソコンに触れてこなかった私はWordやExcelの使い方を学び、慣れていくというところから始めなければなりませんでした。その上この授業では、その2つを駆使して実験についてのレポートを1週間以内に書き、提出しなければならず、正直とても大変でした。ですが、回数を重ねるごとにパソコンにも慣れてきましたし、実験も担当の先生方も毎週異なるので新鮮な気持ちで楽しかったです。心理学にまつわる様々な実験を経験し、中には錯覚など身近な不思議まで解明することができる、魅力のつまった授業でした!
(C.Wさん)

人間社会学部 福祉社会学科


image7
水曜3限 ソーシャルワークプロジェクトI
 私が1番好きだった科目は、ソーシャルワークプロジェクトIという福祉社会学科、看板の授業です。福祉社会学科は、社会福祉士、精神保健福祉士、保育士資格の取得を目指し1年次から専門的な勉強をしています。プロジェクト学習を通して、座学だけでは得られない実践力を身につけることができます。
 4〜6月は、毎回、外部講師の方を招き、話を聞く中で社会問題の発見につとめました。特に、在日のウクライナ難民の方の講義は考えさせられるものが多かったです。私は、このウクライナ難民の方のお話に感銘を受け、本プロジェクトでは在日外国人支援をテーマに活動を進めています。他にも、地域交流や子育て支援の活動をしている方からお話を聞き、本プロジェクトで実際に施設に出向きボランティア活動や自主企画を行う団体もありました。本格的にプロジェクト活動を行うのは主に夏休み期間で、夏休み前には活動先に行くためにマナー講座が実施されてとても勉強になりました。後期にはソーシャルワークプロジェクトIIという科目を履修し、秋桜祭でのプレゼンテーションやイベント企画を行なっています。
(M.Kさん)

人間社会学部 現代教養学科


image5
水曜2限 現代教養入門I
 現代教養学科で学ぶ内容は、「社会構想」「メディア創造」「多文化共創」の三領域の上に成り立っています。本学科の学生がこれらを学際的に学んでいく中で、必修科目である「現代教養入門」の授業は非常に重要な意味を持ちます。
 現代教養学科では、様々な場面で「自分の考えをまとめ、適切な資料を作成し、人前で発表すること」が求められます。これらのスキルは一朝一夕に身につくものではありません。だからこそ、基礎をしっかりと学んだ上で場数を踏むことが必要です。本授業はいくつかのクラスに分けられ、セミナー形式で行われます。前期の授業では新聞記事発表が最終課題とされ、学生はそれぞれ自身の関心のあるニュースを一つ取り上げ、探究しました。最後には発表資料の作成・プレゼンテーションを行い、クラスメイトや先生からフィードバックをいただきました。時事ニュースへの感度を高めながら、大学生にとって必須のスキルを磨くことができ、大変意義深く面白い授業でした。
(水野真結)

人間社会学部 初等教育学科

 
image3
火曜1限 人権教育
 私が初等教育学科の科目の中で特に好きだったのは、岩間先生(岩間健一特命教授)の人権教育です。この講義では、人権における考え方について学ぶことができ、人権の重要性を理解し、自ら人権意識を育むことを目標としています。単に講義を受けるだけでなく、人権に関する施設に行って実際に障がいを持つ方の生活等を体験することで、学びを深められることが魅力であると感じます。また、ハンセン病に関する問題の権威である方にお越しいただき、特別講義を受けることもできました。
 私はこの人権教育を受講して、今まで持っていた概念が大きく変わりました。自分自身がこれまで人権課題に触れてこなかった、知ろうとしていなかっただけで、知っておかなければならないことは多くあるのだと実感しましたし、これらの問題に関する正しい知識を後の世代に伝えていかなければならないと強く感じました。これから教育に携わっていくみなさんに、ぜひ受講していただきたいです。
(H.Hさん)

image2

水野真結

現代教養学科。趣味は旅行。














戻る