Hot News
キャリア
2018.10.03
【卒業生訪問】ボストン留学の出会いが私の原点 – 日本科学未来館 眞木まどかさん
昭和女子大学を卒業したのち、一歩踏み出して行動し続ける女性を紹介します。
今回は、昭和女子大学の海外キャンパスである昭和ボストンでの学びをきっかけに人生を切り拓いた眞木まどかさんに話を聞きました。


1年生の後期からBLIP(Boston Long-term International Program)という1年半の長期留学プログラムに参加しました。ボストンにある海外サテライトキャンパス「昭和ボストン」で1年生の後期から2年生の終わりまで3セメスター(学期)学びます。この昭和ボストン留学が、その後の私の人生を決めることになるとは、自分でも想像していませんでした。
昭和ボストンのインタラクティブな学び
昭和ボストンでは、現地の先生から活きた文化や英語を学びます。さらに課外授業でさまざまな経験を積むことが奨励されていて、コーディネーターが学生一人一人にボランティア活動を紹介してくれます。ボストン生活がほぼ1年過ぎた2年生の夏休み、市内にある「ボストン・チルドレンズ・ミュージアム」という未就学児対象の博物館で日本に関する展示のボランティアを紹介されました。
実は、最初は断ろうとしたのです。1年近く現地で英語を学んだとはいえ、子どもはストレートに物を言うし、子どもが怖かったのです。でも、コーディネーターから「行ってみてダメならまた考えればいいから、とりあえず行ってみたら」と背中を押されました。
ボストン滞在中、昭和女子大学の学生は様々なボランティアを経験できます
チルドレンズ・ミュージアムに行ってみると、日本文化コーナーに”京都の町屋”が再現されていました。「たとえアメリカ人を前にしていても、日本人のボランティアの方とは、日本語で話して大丈夫」「日本語なまりは、それ自体が文化だから全く気にしないで」と言われました。来館者が展示品に触れられる「ハンズオン展示」の手法も新鮮でした。
博物館のことはそれまで全く知らなかったのですが、そこには「文化を伝える」という来館者とのコミュニケーションがありました。もともと、コミュニケーションに関心があったので、博物館ならではの世界に魅せられました。
その後、学んだことを実践したいと思い、2016年から未来館で「科学コミュニケーター」として勤務しています。
1年目は、科学のことを基礎から学びながら、館内でお客さまと直接対話したり、ワークショップをしたりなどがメインの仕事でした。 来館者は約3割が海外からの方なので、日常的に英語を使って展示内容を伝える必要があります。 また、未来館の展示物は、日本語と英語で表記されるため、やはり英語は仕事において大切なツールとなっています。
日本科学未来館は、科学技術を文化として捉えて、どのように社会に役立てられるかを考える場所を目指しています。最先端の科学技術を見せるだけではなく、それが社会と接した際に生活にどのような影響を与えていくのかを、相互に話し合える場所にしたいと思っています。
博物館は、生涯に渡って学ぶことを楽しめる場所であるように、これからも携わり続けていきたいと思っています。

今回は、昭和女子大学の海外キャンパスである昭和ボストンでの学びをきっかけに人生を切り拓いた眞木まどかさんに話を聞きました。

眞木まどか
日本科学未来館 事業部 展示企画開発課 科学コミュニケーター 昭和女子大学国際学部英語コミュニケーション学科(旧人間文化学部 英米文学科) 2013卒業 地域開発NPOに勤務しながら英国レスター大学大学院で博物館学を学び、2015年秋に文学修士を取得。2016年4月より現職。東海大学で「博物館教育論」非常勤講師。 |
チルドレンズ・ミュージアムで初めて知った博物館の世界
昭和女子大学英語コミュニケーション学科に入学したのは、山形県の高校で進路指導の先生のおかげです。「英語が話せるようになり、留学できる大学を選びたい」と相談したところ、留学が必須となっている昭和女子大を勧められ、進学しました。
1年生の後期からBLIP(Boston Long-term International Program)という1年半の長期留学プログラムに参加しました。ボストンにある海外サテライトキャンパス「昭和ボストン」で1年生の後期から2年生の終わりまで3セメスター(学期)学びます。この昭和ボストン留学が、その後の私の人生を決めることになるとは、自分でも想像していませんでした。

昭和ボストンでは、現地の先生から活きた文化や英語を学びます。さらに課外授業でさまざまな経験を積むことが奨励されていて、コーディネーターが学生一人一人にボランティア活動を紹介してくれます。ボストン生活がほぼ1年過ぎた2年生の夏休み、市内にある「ボストン・チルドレンズ・ミュージアム」という未就学児対象の博物館で日本に関する展示のボランティアを紹介されました。
実は、最初は断ろうとしたのです。1年近く現地で英語を学んだとはいえ、子どもはストレートに物を言うし、子どもが怖かったのです。でも、コーディネーターから「行ってみてダメならまた考えればいいから、とりあえず行ってみたら」と背中を押されました。

チルドレンズ・ミュージアムに行ってみると、日本文化コーナーに”京都の町屋”が再現されていました。「たとえアメリカ人を前にしていても、日本人のボランティアの方とは、日本語で話して大丈夫」「日本語なまりは、それ自体が文化だから全く気にしないで」と言われました。来館者が展示品に触れられる「ハンズオン展示」の手法も新鮮でした。
博物館のことはそれまで全く知らなかったのですが、そこには「文化を伝える」という来館者とのコミュニケーションがありました。もともと、コミュニケーションに関心があったので、博物館ならではの世界に魅せられました。
博物館学を英国大学院で学んで日本科学未来館へ
ボストンでのボランティア経験で、大学卒業後は大学院で博物館学を学ぼうと決意しました。 京都で地域開発のコンサルティングをするNPOでリサーチャーとして働きながら、博物館学に力を入れている、英国レスター大学大学院の授業を2013年秋から遠隔で2年間受講し、マスターオブアーツ(文学修士)を取得しました。その後、学んだことを実践したいと思い、2016年から未来館で「科学コミュニケーター」として勤務しています。

「科学コミュニケーター」の仕事とは
「科学コミュニケーター」という仕事は、科学を振興するため、科学者と市民の架け橋になる役割です。1年目は、科学のことを基礎から学びながら、館内でお客さまと直接対話したり、ワークショップをしたりなどがメインの仕事でした。 来館者は約3割が海外からの方なので、日常的に英語を使って展示内容を伝える必要があります。 また、未来館の展示物は、日本語と英語で表記されるため、やはり英語は仕事において大切なツールとなっています。
日本科学未来館は、科学技術を文化として捉えて、どのように社会に役立てられるかを考える場所を目指しています。最先端の科学技術を見せるだけではなく、それが社会と接した際に生活にどのような影響を与えていくのかを、相互に話し合える場所にしたいと思っています。
博物館は、生涯に渡って学ぶことを楽しめる場所であるように、これからも携わり続けていきたいと思っています。
