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2023.02.28

【心理学科】2022年度 方法論「心理実験法実習A 」グループ実験報告会

各セクションが更新しているブログをピックアップ! 今回は心理学科の記事です。
心理学科では、「心理学実験」(1年次)「心理学研究法」(2年次)などの方法論科目を通して、目に見えない心を測るための実験法や調査法などの方法を学習します。3年次に履修する「心理実験法実習」では、これまでに習った心理学実験に関する知識をプロジェクト型学習(PBL)により実践的に学びます。
 
具体的には、各自の関心に沿って研究計画を立て、実験実施~データ分析~研究発表までグループで進めていきます。今回、認知心理学が専門の松野隆則教授が担当する「心理実験法実習A」において、2つのグループが研究報告会を行いました。グループ実験に取り組んだ学生に感想をレポートしてもらいましたのでぜひご覧ください。

Q. グループ実験の内容と結果を教えてください。

A. 皆さんも、LINEのやりとりにおいて「笑」を使うことがよくあると思います。そこで私たちは、LINEのメッセージの文末に「笑」がついている文/「笑」がついていない文で、読んだ人の感情がどう変化するかを検討する実験を行いました。
その結果、返信の内容が「肯定」的なのか、「否定」的なのかというメッセージの方向性と「笑」の有無の組み合わせによって、読み手の対人感情※に与える影響は複雑に変化することが分かりました。
※対人感情(interpersonal emotion)… 感情の中でも、相手から受けた行動に対する感情や、自分が相手に対して行動するときに伴う感情など対人関係の相互作用の中で生じる感情のこと。

Q. グループ実験で工夫したことや、苦労したことを教えてください。

A. 記号を「笑」にするか「w」にするかはかなり悩みました。グループ内で相談した結果、誰からも受け入れてもらえそうだということで「笑」を使うことになりました。最終的に約90名のデータが集まり分析が大変でしたが、指導を受けながらグループメンバーと協力して結果を出すことができました。送り手側のメッセージに「笑」がついているかついていないかなど、意図せず生じた差により予想外の結果も出ましたが、その結果も含めて発表会当日はさまざまな点から考察を行うことができました。
 
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