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2023.03.03

キャンパスのくつろぎの場「CAFE 3」誕生までを聞く

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井上 由菜
ビジネスデザイン学科の学報委員。
最近はまっていることはハイキングとサイクリング。
世田谷キャンパス内3号館1階にカフェ「CAFE 3」が2022年10月にオープンしました。「CAFE 3」という名前は300以上の公募案の中から選考・決定しました。CAFE 3の「3」のコンセプトは、3号館の3、昭和女子大学が位置する三軒茶屋の3、そして、自宅(第1の場所)、職場(第2の場所)、自分がくつろげる場所(第3の場所)という意味のサードプレイス(3rd place)の3です。1日に学生ら約200人が利用するカフェのメニュー等ソフト面の企画から現在の運営に携わっている、学生部次長で、人間社会学部初等教育学科・中村徳子先生に企画・開発から現在までの経緯などを聞きました。

【昭和学報】キャンパスのくつろぎの場「CAFE 3」誕生までを聞く01
企画から現在の運営に携わっている中村徳子先生。CAFE3の内装は、環境デザイン学部環境デザイン学科田村圭介先生と卒業生で非常勤講師の片島奈緒先生が設計し、看板のロゴマークは同学科三星安澄先生がデザインしました。

Q. いつカフェの企画が始まったのですか。

A. 赴任した18年前からカフェのようなおしゃれな場所がキャンパス内にあったら、と個人的に思っていました。CAFE 3の企画・構想は2021年10月~11月頃から始まり、2022年2月にカフェを3号館につくろう、となりました。およそ1年かけて企画が実現されました。

Q. なぜ3号館にカフェを作ることにしたのですか。

A. カフェを作った3号館入り口のスペースは、以前はただ通過するだけの暗い場所であまり活用されていませんでした。大学内に学生同士が集まれる場所が少なく、授業が終わったらすぐ帰宅してしまう学生が多いという印象がありました。大学構内に学生があまりいないのは、大学に留まれる場所が少ないからだということから、学生が集まれる場所をつくろうと大学は学生ホールやラーニングコモンズなどを整備してきました。3号館は、ちょうど正門と西門からの人の流れのぶつかった大学の中心にあり、また国際学部がある建物です。隣接しているテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)の学生やブリティッシュスクールの人々との国際的な交流の場がつくれればと思い、3号館に設置すれば、多くの人が利用できるのではないかと考えました。

【昭和学報】キャンパスのくつろぎの場「CAFE 3」誕生までを聞く02
店内の様子。床タイルは以前あったタイルをそのまま改修せずに使用しています。古き良きものを活かしたカフェの内装デザインです。

Q. メニューはどのように考えたのですか。

A. 今の学生はブラックコーヒーをあまり好まない傾向があるため、ブラックだけでは採算が採れないのではないかと思いました。人気なカフェでは若い人は何を好んで飲むのかを調べたところ、フラペチーノや抹茶ラテ等のスイーツ系の飲み物は人気が高いことが分かりました。そこで学生が飲みやすいスイーツ系の飲み物を豊富に入れました。何度もショールームに通い、メニューをコーヒーの豆から選定しました。ココアや抹茶ラテ等のスイーツ系飲み物は、甘すぎないように味を調整しました。また価格は、学生の手に届きやすいよう考慮し、美味しい飲み物を安く楽しんでもらえるように心がけています。

Q. 人気のメニューはありますか。

A. 冬は、ホットココア、クリーミー抹茶ラテ、カフェラテが人気です。夏は、フローズン系やソフトクリームが人気です。

【昭和学報】キャンパスのくつろぎの場「CAFE 3」誕生までを聞く03
飲み物のスリーブ、店内のコイントレーやインテリアもこだわってデザインしたそうです。

Q. 学生はカフェの運営にどのように関わっているのですか。

A.  学生アルバイトで運営しています。学生は授業がない空いている時間にアルバイトをすることができます。昨年のクリスマスのメニューも学生が提案しました。  

Q. 今後の展望や企画していることはありますか。

A. 新年度などに向けて定期的にメニューを開発します。昭和女子大学生だけでなく、行事で来校した保護者やオープンキャンパスで来た受験生など幅広い人々に知ってもらい、利用してもらえるような憩いの場になればと思います。また、冬や夏も快適に利用してもらえるような設備を整えたいと思います。様々な教職員が関わり、企画したカフェなので、多くの人が行きたいと思う素敵な場所になればと思います。

カフェ増設

「サンサンアヴェニュー」脇の3号館1階に2022年秋、カフェ「CAFE3」が開設しました。昭和女子大学生のみならず、来校された方たち、テンプル大学ジャパンキャンパスの学生、ブリティッシュスクール・イン・トウキョウ昭和の教職員たちの憩いの場となっています。国際的な交流もみられ、昭和女子大学ならではのスーパーグローバルキャンパスを肌で感じることができます。

【インタビューを終えて】

お手頃価格で美味しくコーヒーが飲めるため、授業前によく利用していました。話を伺って、設計からメニュー開発まで、昭和女子大学の先生方がこだわって企画されたことがわかりました。店内もゆったりとくつろげるので、昭和女子大学に立ち寄った際には、ぜひ利用してみてください。
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