平成18年度 第1回 現代GP英語講座

実施日時 6月9日(金)3限
講   師 Steven G. NELSON氏
題   目 The Long Zither So-no-koto and Heian Literature With an Attempt at Reconstruction of Lost Solo Pieces
 〜平安文学に関わる箏(そうのこと)のお話し〜
場   所 学園本部3階 大会議室
主   催 日本語日本文学科
  ※講演は日本語・英語が使用されました。

講師紹介

講義内容

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学生の感想


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講師紹介

法政大学 文学部教授
 1956年、オーストラリア、シドニー市生まれ。シドニー大学文学部音楽学科(音楽学専攻)卒。1980年来日。東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了。同博士課程単位取得。日本音楽史学(古代〜近世)専攻。上野学園日本音楽資料室研究員、慶応義塾大学・明治学院大学・国際基督教大学非常勤講師、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター助教授等を経て、2004年から法政大学文学部日本文学科教授。主要著作:『《雅楽》映像解説2』 Gagaku: Video commentary, Volume 2(下中記念財団、2000.7)、『日本三代実録音楽記事年表』(日本伝統音楽資料集成3、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター、2004.3)ほか。

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講義内容

 『源氏物語』を中心とする平安文学に描かれる箏の演奏場面をどのように読み取るべきかについて説明し、当時の楽譜を手がかりに、調弦や奏法の変遷を辿り、箏の独奏曲の復元演奏を行った。また、アーサー・ウィリー氏とロイヤル・タイラー氏による『源氏物語』における音楽場面の英訳についても分析した。

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コーディネーターの胡先生による講師紹介。
 中世における雅楽伝承断絶の事実や明治以降に作られた「雅楽神話」など、雅楽の歴史について説明するネルソン氏。
  「箏(そうのこと)」の演奏法について説明する。
 『源氏物語』「紅葉賀」「若菜下」における箏の演奏場面に関するアーサー・ウィリー氏とロイヤル・タイラー氏の英訳を分析する。
 箏の独奏曲、平調《絃合》《千金調子》の復元試演。
 「若菜上」における光源氏と夕霧との間で交わされた音楽論について語る。

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学生の感想

 『源氏物語』を音楽の面から語るという、極めて珍しい講義だった。単に物語を研究するよりずっと難しそうなこの研究法を、オーストラリア人であるネルソン氏が実践しているという事実がまた驚くべきことで、しかも素晴らしいと思った。
 ネルソン氏の研究は、自ら楽譜を読み取り、その音をコンピュータに入力し、機械上ではあるが当時の雅楽を再現するなど、大変興味深いものだった。アーサー・ウィリー氏らの翻訳をいくつか例に挙げ、音楽シーンでの訳の間違いを指摘していたが、その姿から自分の研究にどれだけ熱心であられるかが強く伝わってきた。ネルソン氏の研究内容は私には難しいが、外国人の日本文学研究者が増えているのは大変嬉しく思う。
日本語日本文学科
3年
 文学の中に出てくる音楽というのは、知識として知っていても、音楽として味わう機会というのはあまりないので、とても面白かったです。特に、音楽や楽器については、専門知識を持っている人から見ると間違いだと思われる英訳があるということに驚きました。
 今回のお話を聞いて、あらためて『源氏物語』の中には音楽に彩られた場面がたくさんあるということに気が付きました。音楽の専門家から見て、これほど研究対象になる、というのは、『源氏物語』がいかに、当時の音楽技法や文化を織り込んで書かれたものかということを実感しました。『源氏物語』を、また違った角度から見ることができて、とても興味深かったです。
日本語日本文学科
3年
 『源氏物語』の英訳には、古典の知識以外にも音楽の知識が必要だなんて。いつか誰もが納得できるような訳が完成したらいいなと思います。先生の音楽場面の訳に対する熱意あるお話しが面白かったです。
 「千金調子」は聞いていて楽しかったです。授業で琴を弾いたことはありましたが、とても難しくて色々な技法を取り入れながら弾いている先生を尊敬しました。
人間文化学科
2年生
 雅楽の研究を外国の方の方がよくしていることに驚いた。『源氏物語』に紹介されている雅楽から現在の雅楽との違い、『源氏物語』の英訳を見て、雅楽の解釈のされ方の違いなども分かり、面白かった。日本の古典文学の訳でも間違っていることを知り驚いた。 人間文化学科
2年生

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